あなたを将棋の駒に喩えると?

井上博文

井上博文

テーマ:実は知らない面接対策・集団討論対策

表題のような質問がとある面接で出たそうな。
こちら
私は長年この仕事に携わってきましたが、いまだ、この種の質問に出会ったことはありません。新手かもしれません。確かに面白い質問だと思います(将棋を知らない人はどうするんでしょうね?)。ただ、このような質問が存在することを前提とした場合、確実なことは、正解回答があるというよりも、その駒を選んだ理由が知りたいのだと推測します。ちなみに将棋の駒は、「歩」「香車」「桂馬」「金」「銀」「飛車」「角」「王将」とあって、それぞれ動かし方があります。「歩」は一歩前にしか進めませんので、簡単に取られます。ただ、壁になったり、相手陣地に入ると、金になります。「成金」は「香車」「桂馬」「銀」も同様ですが、「歩」の役割は極めて重要で、歩無し将棋は負け将棋とも言います。アピールするとすれば、このあたりでしょうか。あまり「一兵卒」みたいな言い方はいかがなものかと思います。「香車」は道が空いていたら、まっすぐ前に端から端まで行くことができます。波状攻撃には有用ですが、配置が左右の端ですので、最初はあまり使い道がありません(とくに私のようなへたくそには)。しかし、相手の駒を取って、それを使うと、使い道は様々です。社会人経験を積んだ人は、これをアピールするといいかもしれません。「桂馬」と「銀」は中途半端な感じがします(失礼)。桂馬は他にない動きができます。左右いずれか、一つ斜め前に進んで、もう一つ前方に進めます。自分にしかできない動きのできる人にいいかもしれません。「銀」は前、斜め前、斜め後ろに動けます。横、後ろには動けません。ただ、斜め後ろは特殊ですので、やはり銀にしかできない動きができるところがポイントですが、中途半端感は否めません。実は「金」も中途半端です。重役ではあるのですが、「飛車」「角」ほどでもありません。ただ、本文中にもありましたが、「裏」がありません。金以下の駒は「成金」になれますので、仮に、目指すとしたら、「金」ということになりますので、みんなの目標ということは可能です。「飛車」「角」「王将」は、誰でもなれるわけではありません。また、勝負を決めにかかるとき、及び守り切らねばならない時に金は必須ですので、そういうアピールもいいかもしれません。「飛車」「角」も実は微妙です。そもそも「飛車」と「角」どちらかを選ぶときに違いを際立たせることが難しいと思います。よく。「飛車」「角」落ちと、重要な人が不在の時に言いますが、意外にセットで見られてしまうということです。私なら「飛車」「角」は使いません。最後に王将ですが、会社の面接では使わない方がいいと思います。目の前に王将がいた場合、こわい思いをするかもしれません。本文中にはみんなから守ってもらえる存在という言い方がありましたが、確かにそうですが、それは取られると負けということであって、その会社の存続とは別問題になってしまいます。会社が欲しいのは、長く会社を続けることであって、一代限りの王将は欲しくないのではないかと推測します。したがって王将は推奨しません。「金」までで工夫するのが妥当だと考えます。


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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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