学生のうちにやっておけばよかったことは何ですか?
今回は抽象的に書きます。
日本の大学教育が機能不全を起こす根本原因という記事を見ました。このような記事をみるといつも身につまされる思いになります。確かに日本の大学生は勉強をしない人がたくさんいます。しかし、決してそんな人ばかりではありません。実際は素晴らしい資質と能力を持った若者はたくさんいます。私は第二次ベビーブーム世代で、大学に進学することが当たり前になり始めた世代です。だから、大学の来し方行く末をずっと見てきました。これからも見ていくことだと思います。世は諸行無常ですから、大学のあり方も常に変わってきて当然です。古き良き時代の大学など、幻想にすぎません。ただ、古今東西、時代の波も問わず変化してはならないのは、大学は人を養成する機関であって、教育機関です。必ずしも世間に合わせないといけないということはないと思います。しかし、日本の役所、企業は、官民一体で、当時から大学教育の活かし方をあまり考えないまま、ここまで来ました。そうであるにも関わらずです。ちょうど私が大学生のころ、学士が自由化され、増加の一途をたどりました。それ以前は29種類だったと言われています。現在は700種程度あるとされています。もちろん、これだけあると、企業もどう活かせばいいのか容易にはわからないと思いますが、それぞれの学士の活かし方を大学と企業が話し合うことは必要なことです。増加を認めた省庁ももっと責任を持って、活かし方を考えるべきです。自分たちの役所で採用するなら、どんな学士が必要かを明確にするのも一つです。そうすると、明らかにエキセントリックな学士は淘汰されていくかもしれません。
私は大学院をもっと拡充すべきだという理念に揺らぎはありません。社会人にもっと門戸を開くという京都造形芸大の取り組みも素晴らしいと思います。このような取り組みがうまく融合していけば、日本の大学は今も尚かなりの力を持っていると信じています。この取り組みの中で出てくる方も100歳で大学院を目指されるということのようですが、大学院というのは、いつの時代であっても高い目標であり続けるべきです。すなわち、優秀な大学生が最終的には大学院に進むことが当然のルートであり、大学側も先生方も最初からそのような教育を行い、ホームページ等の情報発信メディアに、博士号取得までのロードマップを明確にし、それがどこでどう使えるのか、事例でもって説明していくべきです。私は仏教学という学問を学ばなければ、京都コムニタスの立ち上げも経営もできませんでした。これは間違いないと思います。すべての支えとなっています。どんな学問でもいいと思います。自分の下支えになるくらい学ぶことができれば、あるいはその先まで学び続けられれば、その環境を大学が与え続けて行ければ、大学の行く末は明るいものになると信じています。
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