想定外が起こった時にわかる強さ
大学院受験や編入受験は、それまでの大学受験とは異なった競技であるということは、これまで何度か述べてきました。私の言い方だと、大学受験はスピードスケートで、大学院受験や編入受験はフィギュアスケートに例えられます。スピードスケートは当然客観性が重視されますからユニフォームにまでスピードに対する合理性が求められますが、フィギュアスケートは自分に合いかつ、他人の目から見ても美しい衣装を着て競技に出ます。同じスケートであっても全く異なる競技であることは間違いありません。共通点は氷の上で競技を行うことくらいでしょうか。
この点から見て、自分がどのような競技に出るかを正確に理解しておかなければなりません。そして、その上で綿密な対策を立てていかねばなりません。しかし、大学院受験や編入受験を考える人の中にはフィギュアスケートの試合に出るのに、スピードスケートのユニフォームとスケート靴で出てきたような印象を与える人があまりに多いことに違和感すら覚えます。このようなある意味滑稽な勘違いが生じる原因は、やはり私たち予備校業界にもあると思います。偏差値至上主義を払拭できないまま、大学受験を(人生の)最上位に置き、その価値観のまま、それ以後の受験をしてしまう人が多いのです。だから、自分は大学受験の時が一番賢かったと言いきれてしまう人が多くなってしまいます。大学受験が終わり、大学に入学してしまえば、大学受験のことは過去のこととして、次の受験のためにどのような自分を作れば良いかを考えていくことは決して悪いことではありません。もうすぐオリンピックがありますが、陸上競技でもトラックで一万メートルで日本一の選手がマラソンですぐに日本一になれるかというとそうでもありません。かつて高岡寿成選手という日本で最も偉大といって良いほどすばらしいランナーがおり、3000M、5000M、10000Mそしてマラソンの日本記録を保持していました。マラソンは今でも日本記録です。その高岡選手でもマラソンはトラック競技からの「転向」であり、30歳をすぎてからの挑戦でした。それまでの準備はかなり厳し練習を積んだということです。やはりマラソンに目標を切り替えたならばやり直さないといけないことがむしろ増えるということです。大学院受験や編入受験も同様に考えて、一から作り直さないといけないものがむしろ多いため、自分がどのような競技に出るかを理解し、正確な目標設定をする必要があるのです。
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