あなたを将棋の駒に喩えると?
これまで何度も触れてきましたが、研究業界に入ろうとする人は疑問を設定する能力を磨いておく必要があります。特に研究計画書を書くときに重要ですが、それだけに限りません。面接対策でも大いに必要です。今必修の授業では、面接対策の内容です。私が言うところの面接対策とは、私に質問をすることです。もちろん基本的なことは授業の中で言います。過去の人の集積は、今となってはかなりの量がありますので、そのドラマをある意味コミカルに言うことは難しいことではありません。しかし、それだけだと、笑うか、あるいは自分に置き換えて不安にだけなって終わるか、で、なかなかリアリティがわいてきません。
しかし、様々な事例を見た上で、人工的に私に向けて質問を作ると、それだけで、面接のイメージを自分の頭の中で作ります。自分の頭の中で、わざわざ他人の面接をイメージする人はそうはいないでしょうから、通常は自分の面接のシミュレーションをします。そこで、壁に当たったり、手詰まりになったりすると、疑問がわいてきます。「こんなときどうすればいい?」と。
この疑問発生プロセスが重要なのです。自分のこととしてリアリティがないと、
「こうなったらどうしよう」
で終わってしまいます。それ以上考えても、答えはでませんし、出たとしても所詮他人事です。しかし、自分で疑問を作れば、元々は他人事であっても、我がこととして考えるということです。
8月に入ると、一回の授業の全てが質問タイムになることも増えてきます。私がここで目指しているのは、同じトピックの質問を複数の生徒が「私の場合どうしたらいいですか?」と聞いてくる状態です。前の人が聞いて、それをメモして終わるのではなく、自分に少しでも適合しない点を見つけて、それに対して自分にフィットさせようとしているということですので、この状態にってくることができれば、だいたい面接対策は終了と言ってよいと考えています。
京都コムニタスではこの時期になると、連日深夜まで多くの人は書類作成や質問に残っています。疑問をつくる土台を作ってきた数か月がここにきて、起動し始め、私たちが質問に答え切ることによって、疑問と回答のメカニズムが統合されてきます。これが面接だけではなく、様々なポジションで役にたってきます。今が非常に大事な時期です。
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