想定外が起こった時にわかる強さ
6月が近くなり、少しずつ夏の装いになってきました。6月は学科を一生懸命勉強したい時期です。その際、どうしても気になるのは、暗記物です。暗記をすることは、疲れますし、あまり楽しい作業ではありません。私は必修の授業で記憶の話をよくするのですが、記憶力というのは、一般にインプットのことを指すことが多いと思います。しかし、我々が実際に何かを記憶できたと認識する時は、たいていの場合は、テストで書けたとか、みたことがある単語の意味が辞書を引かなくてもわかったといった時ではないでしょうか。そうすると、いわゆる記憶力はアウトプットとむしろ関係性は強いと言えると思います。私たち教員は毎日アウトプットをしています。授業用に話を組み立てている時に新たな理解を得て、それが以前の記憶とつながり、さらに記憶量が増えたといった経験はよくあります。そうすると何かを覚える時には、他者とアウトプットを仕合いながら進めると、非常に効果があがると言えます。実際コムニタスの生徒も互いにテストを仕合っていることはよくあり、よい結果につながっていると思います。
記憶量を増やしたいときに、もうひとつ知っておきたいことがあります。私たちは知識の豊富な人を見ると、「何でもよく知っているなぁ」と感嘆します。決して「いっぱい記憶しているなぁ」とはならないはずです。これはとても重要なことです。大学受験まではとともかく、大人になった我々は、暗記の達人になりたいのではないということです。何でも知っている人になることを意識しているはずです。深い理解に基づいた知識をたくさん欲しいと思っているというのが正確なところでしょう。このようになるには、一朝一夕では無理です。学習と生活を一致させることが必要です。常に情報収集をしている身体を作り、その環境に慣れさせてしまうのです。そうすると、期間が短くても、それなりの知識量になってきます。修士課程は2年しかありませんが、急激に伸びる人がたくさんいます。それはアウトプットと深い理解とそれを支える環境によるところが多いということです。京都コムニタスもそのような環境を作っていることを自認しています。
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