成長につながる自己変革
受験産業の永遠のテーマです。「英単語の覚え方」受験に携わる人にとって、こんなに魅力的な言葉はありません。私も何冊こういった本を読んだかわかりません。しかし、結論から言うと、誰にでも適合する特効薬はありません。ダイエットと同じ類と言えると思います。以前英単語の覚え方というコラムを書きましたが、基本的な考え方はあまり変わっていません。方法については、こちらのコラムも参照ください。
それでも、ここ数ヶ月、日本人で「英語ペラペラ」という人、数名から、どうやって単語を覚えたかを聞いてきました。共通したのは、「気合い(笑)」「恐怖」でした・・まぁ、必要に迫られまくるということでしょう。2日ほど前、エリス研究所に行った人が、ニューヨークで救急車で運ばれたという話をしていたのですが、そういうときは、意外に英語が出てくるそうです。
それはさておき、
私たちが、「覚えられた」と認識するのは、実はインプットの作業中ではなく、アウトプットの作業中のことです。つまり、例えば、「テストで書けた」「歌を何も見ずに歌えた」「陸上の世界記録が全部言えた(私ローカル)」などなど、要するに、「出てこなかったもの」が「出てきた」時に「覚えられた」と感じるのです。どことなく本末転倒感がありますが、この現実を認識しておく必要がありますし、これを踏まえないと、暗記作業はうまくいきません。ただ、残念ながら、アウトプットができるまでの過程は、十人十色で、全員に適合するのを探すのは至難です。
何も見ず、何にも頼らず、気づけば勝手に口から出てくる言葉というものは、徐々に増えてきます。例えば、関東出身の人が、大学で関西圏に来て、卒業するころには、関西弁になっているということはよくあると思います。また中国地方の人は、こちらでは、ほとんど、関東イントネーションで話しますが、地元に帰ると、別人のような言葉を話す人がたくさんいます(知っています)。そこで気づくのは、言葉は単語単体で覚えているわけではないということです。音と目と雰囲気(!)での日常生活がインプット作業となり、気づけば、関西弁が口をつくようになる。これが暗記の理想と言えばそうなります。その意味でやはり、一人では暗記作業は難しいのです。東京から京都に来て、一人で京都弁を覚えなければならない状況を想像していただくとわかりやすいと思います。「はんなり」と言われて、単語カードに書いて、自分で使うこともなく、誰かが使っている瞬間を見たこともなく、突然テストに出てきて、対応しろというのは無茶ぶり以外何者でもありません。しかし、私たちの英単語の勉強は、大半がそんな状況だと言えます。間違いなく苦痛の方が多いですし、この苦痛によって、力がつくといったような意味のある苦痛とは言い難いものがあります。
以上から、どうすればいいのかという問いに対する回答として、まず、一人にならないことが挙げられます。別にネイティブがいなくても構いません。自分よりも単語を知っていると思える人がいればとりあえずは、それでいいと思います。そして、覚えたい単語について、使い方を話し合ってみるのです。それだけでもかなり違ってきます。できれば一緒に使ってみるのです。私の知人で台湾の人がいますが、この人が最初に覚えた日本語は、「この単語の意味は何ですか?」だったそうです。私はThis is a pen.でした(私だけではないはず)。しかしこの違いは大きいと思います。前者は、日本語を他人に対して運用することを前提としたフレーズです。他人に質問する気満々です。後者は意味不明です。「これはペンです」って言わねばならないシチュエーションてあるでしょうか?まずないでしょう。言わんでもわかるわ!ってツッコまれるためのネタくらいでしょうか。
かつて、私が英語の専門学校に行っている時、ネイティブの先生から再三注意されたのは、「あなたはすぐに止まってしまう。止まってはいけない」「リズム、リズム、リズム」でした。言い方がわからないなら「この表現がわからないから、教えてください」と言いなさいとも言われました。要は、英語を使おうとする意思を持つことです。これは一人ではなかなか難しいので、複数の人と、一緒に使う工夫をすることが重要です。
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