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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

「勉強したつもり」にならないようにしましょう

2016年2月10日

テーマ:勉強方法

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

おそらく、受験勉強をする人たちの最大の課題とも言えるのは、「勉強すること」「勉強になること」「勉強したつもりになること」これらの違いを明確にすることだろうと思います。巷では「たった●●分で・・」「□□するだけで・・」といったフレーズがいくらでも出回っていますが、少なくとも勉強は英語も含めて、かなりの労力がかかります。その際に厄介なことは、勉強方法がわからないまま、「勉強したつもり」にしかなったことがない人が意外に多いということです。それでも、何となく、自分ではこれではよくないと思うから、悩むのですが、方法というよりも、意識の持ち方に問題があることの方が多いと思われます。例えば、「英単語の覚え方」について質問を受けることは、年間数え切れないくらいありますが、これまでどういった方法で単語を覚えてきたかということについて、明確な回答をもっている人はほとんどいません。そもそも「単語を覚える」という行為自体が漠然としていますので、本来、そこから考える必要があるのですが、教育でそれを教えてくれるところは皆無といっていいと思います。漠然と「単語は自分で覚えるもの」というフレーズに押し切られてしまうことの方が多いのです。以前暗記について書きましたが、暗記と勉強はまた別物と考える方が妥当です。暗記だけなら、意味がわからなくてもできますので、ある意味誰でもできます。ただ、やはり覚えた物が多ければ多いほど理解が深まるのは確かですので、暗記は重要ではあります。しかし、暗記作業だけをすると、「勉強したつもり」になりがちなので、注意が必要です(しかも覚えられない)。勉強したつもりにならず、覚えたこと(暗記したこと)を使いつつ、使えるようになるまで訓練をして、身につけて、それを下地にさらに新しいことを仕入れる。勉強はこの作業の繰り返しです。それには、まず興味の幅を広げておくことが重要です。興味の幅が広ければ広いほど、たくさん疑問がわきます。その疑問を自分の力で解こうとする意思をもって、何かを調べるようになると、少しずつ、勉強が進んでいきます。「勉強したつもり」から、「勉強できた」という実感になるプロセスを経て、実際に「身になった」と思えることを体感すると、いわゆる勉強は、食事のような栄養分を摂取することと似てきますので、生活習慣に変わってきます。こうなると、こざかしい勉強方法にあまり関心がなくなってきます。まずはここを目指すことが重要です。詳しい方法については、稿をあらためます。



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