面接会場で「何をしたいのですか」と問われると危険です

井上博文

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テーマ:大学院に行くメリット

2月は、入試直前の人と、次年度入試の人とがおられますが、時々、「先輩」が「後輩」に(年齢は問いません)「何をしたいの?」と聞いているシーンを見かけます。また、私も入試直前の人に、面接対策として、何がしたいのかを形にしておくように言っています。自分が本当の意味で、進学した先で何がしたいのかということを、絞り込んでおく必要があります。これは、実はそれほど簡単な作業ではないのです。例えば、研究において「母子支援がしたい」と言ったとしても、「母子支援の何がしたいのですか?」と返されます。この場合、「母と子の両方の支援がしたい」ということか、「母を支援したら、それが子にどう良い影響を及ぼすか」ということなのか、あるいはその逆に「子を支援したら、母にどう良い影響がめぐってくるか」という立ち位置かによって、全く方向性が変わってきます。また「支援」という言葉自体も漠然としています。支援方法を研究したいのか、支援してみて、その効果を検証したいのか、支援の種類の情報収集をしてみたいのか、全く異なってきます。また、母子といっても、幅は広く、今は、母親が60代の母子支援もあります。もちろん、新生児を抱える母子支援もあります。発達障害を抱える子どもと母親の支援の研究はたくさんあります。こういった組み合わせは、かなりの量を想定することができますので、できるだけ、絞り込んでおく必要があるのです。また大枠で物を見ることを悪いと言っているわけではなく、大枠から少しずつ絞り込んでいく必要があるということです。そうすると、徐々に明確になってきます。これはある程度の時間を要しますので、その旨を考慮に入れて準備をしておくと良いでしょう。
また、研究以外にも、どんな活動をしたいのかが問われることもあります。最近の傾向として、少しずつ高まっているのは、ボランティア活動です。当塾では、東北に支援活動のために、学部時代から生き続けている人がいます。こういった活動は継続しておくと、様々な局面で評価されますので、進学してからも続けたいと言うのが良いでしょう。
その意味で、面接官に「何がしたいのですか?」という質問を受けないように対策をうっておく必要があるのです。



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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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