受験会場で落ち着く方法

井上博文

井上博文

テーマ:勉強方法

新年になって、いよいよ願書提出が迫ってきました。ここからが当塾の腕の見せ所です。今、当塾では書類作成に全力を注いでいる人、卒論や修論を書いている人、次年度の入試に向けて学科を地道に勉強している人など、多様になっています。私がこの時期になると、いつも気になるのは、書類作成においても、あるいは試験当日においても、何らかのハプニングが起きやすいということです。「こんな時に限って・・・・」ということが実によくあるのです。本当は普段からよくあるのかもしれませんが、この時期は特に目立つのでだと思います。例えば、「こんな時に限って、USBメモリーが壊れた」「PCが壊れた」「インフルエンザになった」「電車が止まった」「写真を撮り忘れた」などなど。本当にいろいろなハプニングと出会います。願書関係書類を手書きで書かねばならない学校は、まだまだたくさんありますが、いつも「間違えたらどうしよう」という不安があります。私はいつも「間違えないでください」と身も蓋もない回答をしていますが、あまり考えすぎると訂正印だらけになって、余計に大変なことになるのをむしろ恐れます。

この時期になると、ある程度のハプニングは、「当然の想定内」くらいと考えておく方がむしろ妥当です。しかし、当然ながら入試では少々のトラブルくらいで影響を受けない心と体を作っておくことの方がはるかに重要です。そのためにはその瞬間に何が起こっているかの現実を正確に認識する能力が必要です。だから、昔から言われる民間療法に、例えば試験官や周囲の人を野菜に見立てるというものがありますが、明らかに間違っています。「面接官をなすびやにんじんと思えば怖くない」というものですが、冷静に考えたらなすびやにんじんがしゃべった方がはるかに怖いです。だからむしろ、目の前にどの先生がいるのか、名前を知っている人か、そうではないのか、見た目にどんな人なのか、実はどんな人なのか、どんな状態かを正確に観察できることの方が重要です。その方が集中するには適切なのです。うまく集中状態を作ることができると、非常に落ち着いた良い状態を作ることができるのです。
私が推奨する集中方法は、「他人の生存確認」です。これについてはまた稿をあらためます。最近はビジネス書などで、マインドフルネスや瞑想なども推奨されています。緊張を解くために使えるミニ瞑想トレーニングという記事もあります。こういったものを入試で活かす方法をもっと追求していった方がいいのかもしれません。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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