試験会場に入ってからすべきこと、してはならないこと

井上博文

井上博文

テーマ:思考方法

いよいよ入試が始まります。
遠方の受験をする人は、前日入りするために、
早めに塾を出て、バスやら新幹線やらで現地に向かっています。
塾の中で「頑張ってきーや」
「行ってきまーす」
こんな声が飛び交っており、今年もこの時期がやってきたという
気持ちになります。何年やっても、なかなか慣れないものです。
当の生徒はもっと慣れないと思います。この時期になると、
塾生間でかなり仲良くなっていますので、良い雰囲気の中で
不安と向き合いつつ、励まし合いつつ、試験会場に向かっています。

どうしてもこの時期になると、不安が強くなり、夢でまで不合格のことを
思ってしまうという人もいます。そのためまずは不安を処理しておくことが
最大の課題と言えるでしょう。
私も必修の授業で、REBTを用いて不安処理についてはたくさん
言ってきたつもりなので、それなりの方法論は身についているはずですので、
是非実践してみて欲しいところです。

ただ、それだけではなく、不安を克服するにはちょっとした勇気が必要です。
例えば、今、当塾では毎日日をまたいで、研究計画や面接対策をしています。
特に面接対策ではノートにびっしり対策を書き込んで、それを予行演習として
私に読んで聴かせてくれる人がいます。
勇気をもって、暗記しようとせず、論理構成や筋書きをうまく作成し、
あとは流れにそってアドリブで説明する練習をする必要があります。
少々言葉が違っても、足りない、多いがあってもかまいません。
細かいことは気にせず聴き手が最も理解できる構成で話すことが一番大切です。
暗記したことを言うという行為は、不安を根拠にした典型例であり、それでは必ず失敗します。
特に志望理由はリアリティを聞き手に伝えたいところです。暗記をして、棒読み調で
話してしまうと、聞き手としても気持ちの良いものではありません。
ちょっと勇気をもって、ノートを見ずに、自分なりの言葉で話す練習をしておきたいところです。

いざ試験会場に入ってしまうと、すべきこと、してはならないことはたくさんあります。
まず、試験当日会場に行くまでにしてはならないことは
まず、寝坊と遅刻とハプニングです。
先日も相談を受けたのですが、寝坊を必要以上に恐れている人もいます。
よく、大事な時に限って、やらかしてしまうと言う人がいますが、そういう人は、一応気をつけて
おいてほしいと思います。もちろん、思い込みですので、注意さえしていれば問題ありません。
ただ、目覚ましは多めに用意しておきましょう。ホテルに泊まる人はアラームやら
モーニングコールがあれば利用しましょう。

荷物は最小限にしましょう。
よく、試験直前で勉強したことが出た、という都市伝説がありますが、たまたまに
すぎません。確率的にはかなり低いでしょう。持って行く本はせいぜい一冊でしょう。
受験票や筆記用具など、当然のものは確実に持って、あまり大きな荷物ならないようにしましょう。
英和辞書持ち込みが可能な大学も増えてますが、できるだけ大きな辞書は持たない方がいいでしょう。
おすすめしているのは、ハンディサイズのジーニアスもうひとつはE-GATEも良いでしょう。
リーダースはおすすめしません。

試験会場で気を付けておきたいことは、試験の見直し時間を取りすぎないことです。
いいとこ5分といったところでしょう。
当塾にもかつてそれで失敗した人がいました。20分の見直し時間を確保しようとして、
逆に焦ってしまい、試験に集中できなかったということがあります。
もちろんこれでは本末転倒で、良いことはなにもありません。
試験は無理に見直し時間を取ろうとせず、問題に集中するのが鉄則です。

次に、問題を解く順番もよく話題になります。
私がよく言っているのは、最初の問題から解くことです。看護編入では小論文がよく出ますが、
時間配分は最初に問題全体を見渡した上でしておく必要はありますが、最初に適当に
見たくらいで、問題を解く順番を決められると思うのは早計です。
あやふやな感触で「解けそう」と思い込み、失敗をするくらいなら、最初から予断を持たずに、
前から順序よく粛々と解いていくことをおすすめします。大学受験はある程度出題パターンは
決まっていますので、最初から、作戦をたてておくことは必ずしも間違ってはいません。
しかし、大学院受験や編入受験は、問題の順番を決めているわけではありません。
英語も大半は長文ですので、長文を「後回し」になどできませんし。
結局は正面から取り組むしかないように思います。

試験会場に入ったときに気を付けておきたいことは、周囲の声に振り回されないことです。
なぜか、この種の入試は異様に「詳しそう」な人が混じっているときがあります。
しかし、同じ受験に来ているということは、飛び抜けて詳しいはずはありませんし、
仮にそういった人がいたとしても、本来それほど優れている人は余計なことを言いません。
自分のためにも周囲のためにもです。
不安なのか、やたらに初対面なのになれなれしく声をかけて来られ、迷惑だったという話も
聞きますので、そのような人からは距離を取っておく方が適切と言えます。
会場ですべきことは、あらためて、その学校の良いところ、褒めたいと思うところ、
そのような点に注意して、周囲をよく眺めておきましょう。自由時間があれば、
構内を散歩してみるのも良いでしょう。




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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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