大学院、大学編入受験予備校選びのポイント -体験授業-
この質問は以前からよくあります。
これは大変難しい質問だと思います。
結論だけ言えば、大学院のレベルは学校の名前で決まるのではなく、
そこにいる先生で決まるということです。学部の偏差値は何の関係もありません。
たいてい、この質問をする方々のレベルの基準というのは、偏差値のことだと思います。
しかし、偏差値はありません。私たちは大学受験を重要視しすぎる傾向があるため、
大学院入試や編入も同じ価値観で見てしまう傾向が強くあります。この点については
明確に否定をしておいた方がよいと思います。
模擬試験等の受験者がほとんどいないために、データ自体がありませんし、また、
各大学院それぞれの専門性があるため、同じ条件で受験をする人の人数など
ごくわずかしかいないこともあります。
例えば、同じ国立の臨床心理士指定大学院であっても、教育大とそうでない
大学院では、単純な比較はできません。博士課程があるか否かで、レベルの高低も
いえません。歴史で決まるかというとそうでもありません。
何をもってレベルとするのかという基準が必要です。例えば、研究者になりたいなら
それに相応しい大学はあります。博士課程がないと研究者になるには
あまり適さないと言えます。
また、臨床心理学で言えば、教育分野に強い部分をレベルが高いとも言えますし、
すべての分野の教授陣がいるということもレベルが高いと言えます。
また生徒から見て、●●先生はレベルが高いということも言い得るかもしれません。
つまり、大学院入試や編入入試においてレベルというのは主観的なものであって、
あまり客観的なものと考えるべきではないと思います。
こういった時に大事なことは、尺度をできるだけ増やすことです。
例をあげると、①教員の学生の評価:有名な先生が学生の評価が高いとは限りません。
②教員数:少ないより多い方が良いでしょう。それだけ多分野をカバーできる大学ということです。
③各教員の専門分野:講義内容と専門分野は必ずしも一致しません。
④各教員の論文数、内容、被引用数など:研究グレードの高い先生は、よく引用されます。
⑤各教員の学外活動:これは先生によって最も異なる部分だと思います。
講演会に力を入れている先生、自分で学会を立ち上げている先生、個人の臨床活動に
力を入れている先生などなど、個性が出ますので、ここは注目ポイントです。
(個人の活動に力を入れすぎている先生は、やめる確率が高いので要注意です)
こうは書いてみましたが、重要なことは漠然としたレベル情報に惑わされず、
自分が何がしたいのか、そして、2年間でどんな行動をとるのか、どんな成果をあげるのかを
考えることの方が明らかに優先されます。自分のやりたいことを、行きたい学校でする、
これが基本であることは変わりません。
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