セカンドキャリアとしての臨床心理士
臨床心理士指定大学院は、通常の大学院と少し異なることは
実習をはじめとする実践の訓練を豊富に行うところです。
そのため、その大学のオリジナリティが最も反映しやすいところと言えます。
特に大学生の方は、受験年度は、卒論など、忙しくなってきますので、
なかなか大学院の情報収集まではできないと言われることもあります。
しかし、とりわけこの時期は、情報収集を細かくしておくことが望ましい
と言えます。
自分の人生の重要な一幕を預けるに足る臨床心理士指定大学院を
選ぶには、かなりの判断基準を持っておく必要があります。上記の
実習だけではなく、施設、学費、就職など様々なポイントがあります。
この点については、昨年もこの時期にコラムを書きましたので、
こちらを参照ください。
今回述べようとするのは、入学してから、失敗を少なくする選び方です。
私は常に言っていることは、大学院に入ることよりも、入ってからの方が重要である
ということです。昨日、花園大学に行って、ある先生と話す時間をいただいたのですが、
当塾から行った生徒について、少しお話させていただきました。そのうち一人は
大学院入学後に、海外に留学するなど、めざましい変化を遂げたと
言っていただきました。また、帰ってきてからのカンファでの発言、講義での積極性も
大きく変わり、一皮むけたという言葉もいただきました。私としてはとても
うれしい瞬間です。
一方で、どこの学校とは言えませんが、その学校に行った生徒さんから、
日常的に「忙しい、忙しい」と言って、あまり指導を受けられず、ボランティアや
ワークショップなどの手伝いはたくさんさせられる、と聞いていました。
また、ゼミでの研究指導はダメだしのみ、どこが悪いか教えて欲しいというと、
そんなことは自分でしろ、反抗的、こういった認識を作り上げてしまい、
果ては、この人は向いていないから、臨床心理士になるのはやめるべき、
とまで言い出す先生もいます。こういった先生は、ゼミを変えたいと
大学当局に申し出ると、「寝耳に水!」と言って(何回この言葉を聞いたか・・・)、
色々な意味で態度を急変させますが、その変化が生徒の利益になることは
ほぼ皆無といって間違いありません。
もちろん、このケースであっても、先生一人の問題ではありません。
生徒との関係性の形成の中で、こういった形になっていくものですから、
誰が悪いというわけではありません。また、先生の手伝いをすることについて
私は基本的にかなり肯定します。それによって得られる学びもたくさんあるからです。
しかし、臨床心理士指定大学院の場合、実習など、人間関係を作っていく場に
自分の学生を送るわけですから、そのあたりの指導は、是非、生徒個人に
関心を持っていただいて、懐深く受け止めてあげて欲しいというのが私の願いです。
先の花園大学の先生は、ご自分の指導外の生徒さんのことも、詳しく把握して
おられました。当塾から行った生徒のことも、よく理解しておられ、
これから、どういった形で成長して欲しいか、ということを明確に語っておられました。
久しぶりに、あまりにも対照的な大学の先生の相違点に衝撃を受けましたが
やはり、私が多くの生徒にすすめたいのは、今回で言う花園大学の先生のように、
生徒に関心を持って、今の問題を切り捨てるのではなく、受け止め、それを
どうクリアして、どう仕立てて、実習に送り、将来どんな心理士になって欲しいのか
というイメージを持っておられる先生の指導を受けることだと思います。
対照的といった学校を選んではいけないと言ったわけでは決してありませんが、
入学してから失敗しない学校を選ぶなら、花園大学のこのような先生のおられる
学校ということになります。このような先生は、生徒に失敗させないように
導いてくれますし、少々問題があっても、それをクリアする方法を考えてくれますし、
それをあげつらって、「あなたはむいていない」などとは言わないからです。
自分たちが合格させた生徒に責任を持とうという姿勢が明確です。
私はこの点を学校選びにおいて非常に重視しています。
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