看護系小論文書き方概説(続)
社会人が新たに看護職を目指すというコースは年々増えています。
理由としては、この国の経済状況が影響していることは
間違いないと思いますが、最近増えているのは、大学で
福祉、心理、哲学、経済などを学んでいるうちに、自分も
医療の世界に入りたいと考えるようになったという人たちです。
どんなことでもそうですが、状況は年々変わります。
以前は、医療というのは、ピラミッド型を堅持しており、
社会人経験があるが故に、その上下関係について行けない
といったことを言う人がたくさんいました。確かにそんな時期も
あったかなと思う面はあります。しかし、最近は状況がどんどん
変わっており、大卒者が看護学校に入ることは、全く珍しいことでは
なくなりました。そうすると、少なくとも大卒程度の教養を持っている人が
看護学校にいることが前提となり、教育レベルを上げようという
空気に変わってきています。看護師は医師に言われたことだけを
していれば良い、という時代は、もはや歴史の話です。
また、看護師志望者の増加に伴い、採用側もある程度
バラエティに富んだ人を採る傾向が高くなってきます。
ただし、やはり目線を患者に向けられることが条件です。
それを前提とした上で、重要なキーワードになるのが、
「自分で考えられる」
「根拠に基づいて思考ができる」
「観察力がある」
「最新情報を入手する術を知っている」
「英語で情報収集ができる」
「法律を読むことができる」
「判断力がある」
「コミュニケーションスキルが高い」
「チームプレイが得意」
「依頼者に寄り添える」
「傾聴スキルがある」
他にもたくさんありますが、こういったことは最低限大学は出ていないと
身についている確率が低いものです。これに社会人の実績でもって
事実であることを裏付けることができれば、十分に適性のある人と
判断してもらうことが可能です。
一つ例をあげておくと、35歳社会人で一般事務員のパターンです。
大学では法学部で民法を学び、その後事務員として就職していたが、
仕事柄、顧客に法律のことを聞かれることが多く、専門的な内容以外で
簡単な説明をしてきた。とりわけ、社会福祉関連法律が変更されると
質問が多く、長く病で苦しんでいるが、法改正によって医療が
受けられなくなるのではないかという不安をもってこられることが多かった。
この場合、法律の説明をしてもなかなか安心してもらうことができず、
こういった人たちを安心させてあげられるのは、医療従事者の言葉であることが
多いことに気づいた。そこで、実際に看護師として自分が医療の側にたち、
医師やチームと連携して、患者が安心して医療を受けられるような法律的
情報提供をしつつ、私自身も医療者として確かな能力を身につけ、
患者に医療を提供できるようになりたいと考えるようになった。。。
少し変えていますが、これは実例の、入り口です。この後が本番ですが、
入り方としてはこんな感じで良いと思います。
参考にしてみてください。
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