大学院に進む意義
ここのところ、必修の授業では面接対策の前段階として
上っ面のテクニック以前に中身を磨くことを強調してきました。
人間外見より中身が大事ということは誰でも言います。
その中身とは何かというと、「考え方」ということになります。
例えば、臓器移植問題にせよ、今毎日のように話題に
なっている集団的自衛権問題にせよ、賛成か反対かは
大した問題ではなく、なぜ賛成か、なぜ反対かが大切なことであり、
試験の採点者もそこが見たいポイントです。
こういった問題に対して、一定の回答を自分に与えてくれるのが
教養と言えます。これまでも教養については何度か書いてきました。
こちらも参照してください。
私たちが手掛ける受験は大人の受験です。決して子どもの受験ではありません。
その意味で大人としての見解を身につける必要があるのです。
今問われるのは、このグローバル時代にうまく生き抜く知恵です。
喧嘩が強くなることではありません。憲法も含めて、抽象的な哲学的課題に
答え得る知恵が必要になるのです。
大人の教養についての記事のようなトピックが
増えているのも、それだけ需要があるということでしょう。
一見、受験に関係がないという理由だけで、不必要と断じて、
学びたくないという態度を示すのは、大人とは言えません。
最近は、大人の学び直しや、再チャレンジといったことが
増えています。どんどん学び、哲学的課題に挑める身体作りを
することを意識する時代になっていると言えます
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