怒り任せの愚かな行動
「信じるものは救われる」という言葉がありますが、
こんな記事を読みました。
信仰心はうつ病治療効果を高めると言っています。
そう言われてみれば、知り合いの精神科医は、自分のうつ病患者に
「信仰を持ってみたらどうですか」とよくすすめると言っていましたし、
実際、信仰ができた方がうまくいくとも聞きました。
また、うつ病患者からも、信仰心を持つためにお寺に通うようになったら、
調子がよくなったという話も聞いたことがあります。
信仰と心身の健康や幸福には何らかの関係はありそうです。
しかし、当然と言うべきか、反証もあります。信仰心を持つことで
うつ病予防や治療につながるとすれば、僧侶bなどの宗教者は
うつ病になりにくそうなのですが、私がしる限りそうでもありません。
宗教者でもうつ病になる人をたくさん知っています。
REBTを作った、アルバートエリスは、信仰心を否定しないのですが、
熱狂的すぎる信仰はかえって害になることを述べています。
REBTにも宗教は重視されるのですが、信仰そのものよりも
その哲学にこそ、我々がより良く生きるヒントがあると言います。
信じるとすれば、それぞれの宗教が長い年月を経てたどり着いた
精緻な揺るぎない哲学にだということです。仏教には確かにそれが
ありますし、他の宗教にもたいていはあると思います。
分かれ目は、REBT的には、信仰心とイラショナルビリーフの間に
あると言えます。
「絶対に⚫️⚫️でなければならない」
という思考のもとに信仰心を持つならば、必要以上に悪い方向に
向かってしまう可能性は高いでしょう。あるいは
「絶対に真面目にやらないとバチが当たるし、こわいから」
という理由付けも違うでしょうし、
「私が真面目にやっているのだからあの人(子どもも含む)も真面目にやらないといけない」
「宗教的決まりごとを破ってしまうと、もう私はダメだ」
こういったものはイラショナルビリーフです。これではせっかくの
宗教や信仰が機能しないだけではなく、むしろ悪い方向に行ってしまいます。
信仰が機能するのは、古の宗教者の声を真摯に聞くところから
始めるのが良いと考えられます。
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