しんどいことに立ち向かうことと、自分を痛めつけることは別問題です
以前、漫画紹介というコラムで、『乙嫁語り』という漫画を紹介しました。
その時に少しだけ
かつて、本願寺の僧侶がチベットに入り、かの地の言葉や文化を吸収して
帰った来た人もいました。
と書いたのですが、その僧侶が青木文教と多田等観といいます。
彼らのチベットよりの将来物が4月19日より龍谷ミュージアムで展示されます。
書いておきながらなんですが、私も初めてみます。
詳しくはこちら龍谷ミュージアムのページをご覧ください。
少しこちらから引用させていただきますと、
20世紀初頭、まだ日本人がチベットのことをほとんど知らなかった頃、
西本願寺の第22世宗主、大谷光瑞師(1876~1948年)は生きた仏教の伝統を求め、
二人の若き学僧、青木文教(あおき ぶんきょう)<滋賀県出身>と
多田等観(ただ とうかん)<秋田県出身>をチベットへ送り出しました。
今回の特別展では、ダライラマ13世から多田等観に贈られた「釈尊絵伝」(25幅)
を関西で初公開するほか、青木文教がもたらした「ラサ鳥瞰図」や彼が撮影した
当時の現地の写真など二人のゆかりの作品資料を紹介します。
多田等観将来の「釈尊絵伝」は歴史学的も仏教学的にも一級の価値を
持っています。
私たちはチベットやウイグルについて、ほとんど知識はありません。
学校でもほとんど習いません。しかし、かつて、複雑な国際事情の中、
命をかけてかの地に渡り、言語を習得し、最高指導者より文物をいただくことまで
してきた人々が、この国にいたのです。よほどの信頼を得たのでしょう。
おそらくグローバルというのはこういったことを言うのだと思います。
どんな思いで彼らがチベットに入り、どんな苦労をして、言葉や文化を
吸収して帰ってきたのか、そこに思いを馳せるだけで学ぶ点はたくさんあると思います。
こういった貴重な文物を生の資料として見ることは、とりわけ若い人には
重要だと思います。是非、ものが物語る声を聴きに、足を運んでみてください。
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