漫画紹介

『乙嫁語り』という漫画があります。



私は結構良い漫画と思って見ています。
題名からはどんなストーリーかは想定しにくいのですが、
舞台は中央アジアのたくさんの民族が行き交う地域です。




こういう地域です。
よく考えてみると私たち日本人にとって、近くて遠い地域です。
同じアジアとして分類されたとしても、まったく価値観の異なる
人々がいるわけです。このあたりは、文化混交地域です。
そのような地域は、様々なものが混じり合い、新しく、すばらしい文化が
生み出されると同時に、金儲けも生まれ、そうすると争いが絶えない
地域でもあります。今話題になっているウイグル、チベットも今は
横暴な国の支配下にありますが、このような複雑な地域で何世代もに
渡り強く生きてきた人たちの末裔が今に残ります。
今の私たちはむしろ無関心であるか、あるいは隣の横暴な国を刺激
しないような立ち位置をとり続けていますが、いずれ限界は来るでしょう。
しかし私たち日本人も昔から無関心であったわけではありません。
かつて、本願寺の僧侶がチベットに入り、かの地の言葉や文化を吸収して
帰った来た人もいました。今以上に命がけの行動であったことは
言うまでもありません。

この乙嫁語りという漫画は、このような価値観の全く異なるいくつかの
民族を軽やかに描いています。この世界観に思いをはせると、
非常にスケールの大きなものが浮かんできます。


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