想定外が起こった時にわかる強さ
大学院受験や編入受験における傾向と対策は
基本的にはこれといってないと考えるべきであることは
このコラムでも何度か言いました。というのも
「傾向と対策」という言葉を多くの人がどのように
考えているのかは不明ですが、大学入試においては
確実にあります。特に私学には明確にあると言っていいと思います。
私大入試は、大学からすると大変重要な収入源です。
だからある程度分析可能な傾向と対策を示していると
受験生が安心して受験できるのです。逆に傾向と対策が
全く見えないと受験生の確保がしにくくなるのです。
これに対して、大学院受験や編入受験の場合、
基本的に受験では稼げません。ですから、あまり
問題制作をする先生は傾向と対策について考えていない
といっていいと思います。
もちろん、ある程度の傾向を読み取ることは可能です。
しかし、それはその大学にいる先生の専門や性格から
読み取るのが精一杯で、それ以上のことは分かりません。
したがって、過去問にこだわりすぎるのは非常によくありません。
基本的に過去問は、二度ととは言いませんが、しばらくは出ません。
したがって、問題形式や数、それと入試時間の兼ね合いを知る
ために過去問を見るのは有益ですが、傾向と対策を知る目的としては
あまり機能しないと考えるのが妥当です。
例えば、臨床心理士指定大学院の京都文教大学の場合、
90分で心理学と英語のどちらもこなさいといけません。
これは結構大変です。これはあらかじめ知っておいた方がいい情報です。
また、心理学はともかく、英語はかなり難しい長文が出ています。
そしてやはり専門英語が出ています。
これは、「情報」であって、「傾向と対策」ではありません。
そこを勘違いすると、取るべき対策を間違ってしまうのです。
大学院は、基本的に「何でも知っている人」が欲しいのです。
それを大学院側は「基本的なことを知っている人」と表現するのです。
この温度差を受験する側が認識をしておく必要があるのです。
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