人はなぜそんなに他人の事が気になるのか? ~芯のある人が持っている、強さの秘密~
心理カウンセリングで解決策を教えてほしいと求められたり
悩みや問題を解決することを目的にされ
何も教えてくれなかった得られなかったと
不満を感じるクライエント様がいらっしゃいます。
だからといってそれがいけないということではありません。
ただ心理カウンセリングというものが
悩みや問題を解決するものだと認識していると誤認であるということです。
例えばかけがえのない人との死別の相談であれば
死んだ人が生き返って戻ってくるわけでもなければ
どのような方法を用いても手段として解決することはありませんよね。
このような悩みに何か解決策を提示したとしても
そしたら提示された解決策を素直に聞き入れ従うでしょうか?
受け入れて納得するでしょうか?(できるでしょうか?)
夫婦関係の問題ならすぐさま別れてください。
仕事での悩みなら辞めなさい、職を変えなさい。
死にたいという相談なら死ねば良いですよ。
どれも解決策ではありますが
こんな解決策じゃ何の解決にもなりませんよね?
むしろ逆効果でしかありません。
このように何か解決策を教える(提示する)というのは簡単ですが
教えても解決しないような解決策というのは解決策ではありませんし
カウンセラーから教えられる(答えられる)ようなものが心理カウンセリングではないのです。
例え専門的なお話をさせてもらったとしても
そんな事を聞きたかったわけでもなければ理解も難しいでしょうし(難解である)
言ってることがわかるのと真に理解することとは違う上に
理解ができるかどうかではなく、グダグダ理屈を並べられてもまず聞く耳を持たないでしょう。
だからこそクライエント様の方から心に抱える悩みをお話しいただき
カウンセラーがじっくり耳を傾けてお聴きし(傾聴)
解決困難な悩みに対してどのようにして向き合っていくか
受け止めていくかを一緒に考え
これからの生き方を探っていくのが心理カウンセリングなんですね。
ですので解決策を教えてくれというのは
自分の人生を生きることを放棄することなんですね。
諦めていることと同じなんです。
(取り組む気がない、向き合う気がない。というよりわからないだけ)
何しろ他人の中から本当に解決につながるような解決方法などないのですから。
(ただし向き合っていくためのヒントはありますよ)
方法は常に自らの中にあり、自らに問いかけないと見つからないもので
他人から解決方法を教えてもらったり聞き出そうとしても
解決(解放)からはいよいよ遠のくばかりになってしまうでしょう。
そもそも知りたいだけや教えてもらいたいだけの人は
心理カウンセリングには来られませんけど
(利用されない。しても得られるものが少ない)
他人の中には答えはないのだということが理解できると
安易に他人の中に答えを求めることはなくなるかもしれませんね。
他人の中に答えはない。
答えは自分の中にこそある。
心理カウンセリングを通して、解決への道をともに歩んでいきましょう。