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コラム
冬場の乾燥状態に対するウイルス蔓延の仕組みについての追記
2020年11月20日
以前「冬場に増加するウイルス感染拡大の仕組みと対策」というタイトルで
物理学の観点から考察したウイルス感染の仕組みと対策をコラムでお話しましたが
(対象コラム:https://mbp-japan.com/kyoto/kyotocl/column/5070022/)
今回は冬の乾燥、湿度についての追記です。
空気というのは乾燥していると物(物質)が舞い上がりやすく
空中で長い間停滞する状態になります。(滞空時間が長くなる)
つまり広範囲へと拡散しやすく(広がりやすく)なるわけです。
反対に湿度が高いと湿気で重くなり
物が舞い上がりにくく、もし舞い上がっても重力にならって
地面に沈みやすくなるわけですね。(重みで落ちる)
このような物理学の法則に従い
空気が乾燥しているところより湿度が高い方が
ウイルスというのは蔓延しにくくなるということがおわかりいただけたでしょうか?
これが空気が乾く冬場にはウイルスが流行しやすくなる要因の一つです。
反対に湿度が高い夏場には同じように過ごしていても感染率は自然に低下します。
湿気の低い国と地域を見ればわかりますように
やはり欧米系の空気が乾燥した地域や
大都市で排ガスや空気の状態が悪い地域では感染者数も多いですよね。
もちろん衛生面の環境の影響もありますが
日本でも東京や大阪など都心部では地方都市より感染者数も多い傾向が見られます。
北海道の札幌でも感染者が増えているということですが
やはり北海道のような北の地域(及び国)では空気が乾燥してますし
札幌のような都会であり、それでいていわゆる“夜の街”と言われて賑わうようなところでは
クラスターも発生しやすく(感染が広がりやすく)なるわけです。
とはいえ完全に物理学(加えて環境学も)として見た場合のデータだけが全てではないですが
こうしてみるとウイルス感染(飛沫や飛散)においても物理学の法則が働いていることがわかるでしょう。
ですので改めてではありますが
感染対策として言われている3密の回避や換気の他に
空気が乾燥しないように十分な湿度を保つように工夫しながら
呼吸器系や免疫といった体へのダメージが深刻な喫煙習慣や睡眠不足などの不摂生を改め
体調管理に気をつけて規則正しい生活習慣を心がけてお過ごしください。
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