入院も場合によっては病気の回復を遅らせる? ~入院することは本当に患者様のためになるのか?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

病院という場所には文字通り病人がいるわけです。

もちろん病気や怪我などの治療のために利用するのですが
その程度や病状は人によって様々ですし
軽度の人から重度の人まで幅広い方が利用されています。

病院や入院するのが好きという人は別ですが
あちこちでセキ(咳払い)やクシャミ、更には鼻水をズルズルすすってたり
睡眠時無呼吸症候群によるイビキや呼吸の停止、あるいは原因不明のうめき声など
およそ人が不快に感じるような症状を伴っている人が多いような環境では
その苦しんでいる様子から精神的にストレスを感じてしまいますし
本来は大した病気ではなくても余計病状が酷くなってしまうでしょう。

そもそも入院するとやることがなくなりますし
体も動かさない上に上記のような不快な環境の中に居続けるとなると
病気でなくても本当に病気になってしまいます。

病気の治療のために入院するのですが
それで病気をこじらせてしまっては元も子もありません。

これでは一体何のために入院してるのかわかりませんよね。
在宅で通院してるほうがよっぽどマシではないでしょうか?

短期入院なら数日我慢すればそれで済むかも知れませんが
終末期医療のようにそこで長期入院を強いられるとなると
それこそ寿命を縮めてしまう結果にもなりかねません。

長期入院というより病院そのものが生活の場になるわけですから
他人の苦しみを常に感じ続けることによるそのストレスは苦痛でしかなく
そんなストレス環境に慣れるわけでもなければ心身ともに大きな負担になるでしょう。

しかもその精神的ストレスたるや、想像を絶するものに違いありません。

このように病気の治療とはいえ、入院することだけが必ずしも回復につながるわけではないんですね。

例えばガンなど何か病気を患っていたとしても
特別な手術や処置でも必要でなければ、とりあえず何でも入院させることはおすすめできませんし
入院することがかえって病状を悪化させてしまうことも考慮しなければならないでしょう。

もし入院生活が必要になるならしっかり患者様のご意向をヒアリングして
患者様にとってどうすることが最善なのかを一緒に考えていきたいものです。

常に患者様、そしてご家族様の意思を尊重し
心に寄り添った丁寧な医療を提供してもらいたいところですね。
当ルームのカウンセリングについても適宜見直さなければなりません。

参考にさせていただくためにも
皆様からのご意見やご要望などお聞かせいただけると幸いです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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