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統合失調症や発達障害の生きている世界 ~健常者の言う現実とは何が違うのか~

2019年5月26日

テーマ:自閉症の心理学・広汎性発達障害

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 発達障害 診断発達障害 支援

統合失調症。
かつては精神分裂病と言われた病ですが
私は子供の頃にチック症の傾向があると言われただけで
発達障害については言われなかったものの
今では発達障害や自閉スペクトラム症も広く世間に認知されるようになりました。

当時はチック症ですら何のことかわからなかったものの
(私に直接言われたわけでもありませんので)
今改めて考えてみると、やはりそうだったのかもと思い当たる節しかありません。

見えないものが見える。
聞こえないものが聞こえる。
統合失調症。

精神分裂病などと呼称された理由もよくわかります。

そういう意味での私自身も
診断こそ受けてないものの自閉症だと言ってるんですね。

おそらく統合失調症も併発してるのでしょう。

そもそも現実とは何なのでしょうか?
見えるものや聞こえるものなど、自分がわかっている(認知)しているものだけが全てなのでしょうか?

私は決してそうではないと考えます。
自分が認知していること以外にも、この宇宙には広く統合、存在しているものがあると思うんですね。
それは決して幻覚などの幻ではないと思うのです。

ただ私たちが認知して生きている、いわゆる「現実」とは違うだけで
それは私たちが認知できない出来事として
私たちを錯覚させているものでもあるのではないでしょうか?

それを私たちは「現実」と呼称しているだけだとしたら?

統合失調症や発達障害にしても
本人にとっては見えているものが現実です。
聞こえているものが現実です。

それを健常者は幻覚だと思い込んでいるだけだとしたら?

では一体現実とは何なのでしょうか?
何が本当の現実であり、正しい現実なのでしょうか?
私たちが認識しているものは本当に現実なのでしょうか?

健常者にとっては幻覚である
統合失調症者の現実とは何なのか?

全ては現実であり、そしてまた幻覚でもある世界の中に
私たち(特に健常者)は不確かな現実を真実だと思い込んで
皆それぞれに自分が正しいと信じて疑わずに生きているのかも知れませんね。

それでは皆さんはバーチャルと現実世界の区別が付きますでしょうか?

自分が生きている世界を受け入れるためには
やはり現実世界というバーチャルを作り上げて生きる必要があるのかも知れません。

そうしないと精神がおかしくなって、分裂してしまいかねないからかも知れませんよ?

それでも私たちは自分が知覚している現実世界だけを受け入れなければ
やはり認められない現実世界を生きる人たちのような
いわゆる精神分裂病の統合失調症になってしまうのでしょう。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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