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テロ活動の矛盾と思想の歪み ~テロは正当化の口実に過ぎない~

2018年10月31日

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

過激派のテロ集団は、偶像崇拝の禁止など独自の宗教観や思想があるようですが
もしそれらの思想の中で、神の教えに背いてはならない、この世界は神が創ったと信じているならば
その神が創った世界(人間も含めた)を破壊しようとしているのはどうしてでしょうか?
神は自分が創った世界を壊しなさいとでも教えているのでしょうか?

何のためのテロ活動であり、一体誰に言われてやっているのでしょうか?

自分の罪や行いを、自分が最も敬愛しているはずの神のせいにしているのです。
神を冒涜し、神の教えに背いているのは自分たちの方なのです。

それを厳しい戒律という名の恐怖支配で人々を縛り付け
自分たちの思い通りに世界をコントロールしようとしているのは
とても神への忠誠心からだとは言えません。

むしろ神を盾にして、神の名を語る不届き者でしかないんですね。
神への裏切りです。

つまりはほんとは神なんてどうでもよく
自分たちの都合の良いように名目を借りているだけで(口実を作っているだけ)
宗教の思想など何もないのでしょうね。

どちらかと言えばマインドコントロールされてしまっているのかもしれません。

これはテロ集団じゃなくても誰にでも起こる思想の歪みですが
思想の歪みは誰にでも起こるのですから
自分の考えは正しい、だから他人も同じ考えに従うべきだと
他者に自分と同じ価値観を押し付けてしまわないように常に気をつける必要があります。

頭ではそんなことをしているつもりはないとわかっていたとしても
頭ではわかってない無意識の部分で価値観を押し付けてしまっているのです。
そしてそのことに気づかなければなりません。
(自分ではしていないと思っていても実はしてしまっているということ)

過激派テロ集団にしても、自分たちが正しいと思っていることを実行しているに過ぎないのです。
これは間違っているとわかっていることをあえて実行しませんよね。
平然とやってのけませんよね。

それは皆同じです。
自分は自分で間違っていると思ってないのです。
間違っているとわかっていたら人に言われなくても改めるはずです。
それでもそうしてしまう場合は自責の念や罪悪感など罪の意識に苛まれて苦しんでいるはずです。

ですからほんとは人というのは救われないものなんですね。
神の教えや宗教の思想にいくら従おうとも、残念ながら救われるということはないのです。
この世での唯一の救いは人の力による救いです。

人と人との助け合い、そして支え合い。
これがこの世での本当の救いなのです。

苦しい人生でも力を合わせて共に生きていく。
こうして人は救われるんですね。
神や宗教が人を救ってくれるのではありません。
(ただし心の拠り所や精神的支柱にはなり得るのでそれが救いだと勘違いや思い違いが起こる)

神や宗教の思想はこのような人々の結びつきや絆を強めてくれるものですから
個人(または集団)の利益のために利用してはいけないのです。
思想を人生の支柱にするのではなく、人を人生の支柱にしてください。

ですから大切にするのは思想ではなく人。

ここを間違えると過激派テロではないですけども
それに近いような思想に自分も染まってしまいますよ。
もしかしてもう染まってはいないか、心理カウンセリングでぜひチェックしてみましょう。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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