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セクハラ被害を言い出せない理由 ~人はその感覚がないから好き勝手なことを言える~

2018年4月25日

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

セクハラをされても立ち向かっていくべきだと思いますが
セクハラされた人の“心”を考えると
それでも立ち向かっていくべきだとはよう言いませんよ。

セクハラだったらわからないかも知れませんが(わからない人もいるかも知れませんが)
子供のいじめの問題でも考えてみてください。

報復など恐怖心もありますし、そう簡単に人に言えますか?言い出せますか?
相談するのにどれだけ勇気が要ることでしょうか。
例えそうした方が良いとわかってたとしても
とても人に言えるものではないことがわかるでしょう。

痴漢の被害でも、やめてくれと声に出して言えばいいってものですが
実際はそう簡単に言えないものなのです。
自分は出来るから他の人も同じ様に出来るのではありません。

セクハラ問題もこれと同じ。

セクハラなんだから、被害を受けてるんだから正々堂々と名乗り出て訴えれば良いとわかってても
そんな簡単に言い出せる問題ではないですよ。

証拠とか立証とか、法律上の対抗手段や立場上の問題ではなく
被害を受けた方の心を考えた場合、その人の人格や尊厳に関わる問題ですから
理屈だけでそうしなさい、そうした方が良いだなんて一概に言えるものではありません。

心さえなければ解決は簡単なんです。
でも人には心があるんです。

私たちはその最も大きな部分かつ肝心な部分である、“心”を忘れてはなりません。

人には心があること。
言いたくても言えない、声を上げる勇気、言い出す勇気
そうした方が良いとわかっててもそう出来ない心の苦しみ。

心を考えなければ解決は簡単です。
人は好きなことを言えます。

でも心があるからこそ解決が困難で
他人が容易くそれくらいのことでと口出せるような問題ではなく
困難に一緒に立ち向かってくれる、力になってくれる協力者の存在がいかに大切であるか
まずはここをしっかり認識しておく必要があります。

一人で抱える心の苦しみが少しでも救われますように。
私も心理カウンセリングを通して少しでもお力になりたいと考えております。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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