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やろうと思ってたのに、人から言われたらやる気がなくなる理由

人は、誰かから与えられた事はしたくない
与えられるとしないという性質があります。

例えば人から、この本読んでみ、スゴくいいからと言われても
おおそうかといって読む気になれません。

もっとわかりやすい例で言うなら
先生や親から宿題をしなさいと言われても
よしやってやるかなんてやる気は起こりません。

この事から、人から何か与えられるとは
=課題であるという風に捉えられます。
だから人は、誰かから与えられる事はしたくないんですね。

一見面倒くさくて、誰もが嫌がるような事であっても
それが自発的なら、嫌だと思わずに取り組めるものです。

他にも人は、誰かから与えられてると
段々何もしなくなっていきます。

小さい子供の頃から何でもホイホイ与えていると(やってあげてると)
自分は何の努力もせず、得られる事を体で覚えてしまいますから
自ら何かをやろうとしなくなります。
何でも与える行為は、その子のやりたいという気力を奪ってしまうわけです。

この現象は、大人でも同じなんですね。
その人にとって都合の良い事であろうと悪い事であろうと
人から何か与えられるという事は、悪い影響しか及ぼさないんです。

つまり自発的な行動こそ、本人のためになるわけです。

カウンセリングについても、何かを与える事はしません。
アドバイスもそうですし、命令や指示もしません。
もしそういう事をするにしても、全ては提案でしかないのです。
あなたには、別にやらなくてもいいという選択肢があります。

しかし自発的ではない行動(上からの命令など)は
全て他者から与えられたものですから
やる気が起こらなくて当然なんですね。

そして与えられてばかりいると
自らは何もしなくなっていきます。

カウンセリングでも
カウンセラーが助言ばかりしていたら(与えていたら)
自ら考える事をやめてしまいますし
上手くいかない理由をカウンセラーのせいにしたり
他の何かのせいにして済ませてしまうのです。

ですから人は、与えられて何かをするのではなく
自発的にやるという事が非常に大切なんですね。

カウンセリングだって、カウンセラーから来なさいとは言いません。
人から行きなさい、行くべきだと言われたところで行かないでしょう。
ここにも、人から与えられるのではなく
自発的に動くという事が重要な意味を持つからこそ
カウンセラーは無理やり受けさせよう(続けさせよう)とはしないんです。
人から言われたところでやらないという事を知ってるから。
やる気を奪う行為だと知ってるから。

ほら、今やろうと思ってたものを
人からやりなさいと言われたら
途端にやる気がなくなってしまいますよね。
あれも同じ原理です。

人は誰かに与えられると、やる気がなくなってしまうものなんです。
この事をぜひ覚えておいてください。

つまり、自分からやるという事がいかに大事か。
ここを考えてみてください。

人から何か言われて、それであなたがやるというなら
私はいくらでも励ましの言葉や、やる気の出るような事を言いますよ?
そしたらあなたは、本当に納得して動きますか?



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この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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