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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

自分自身の表情は観えない

2020年8月15日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 接客 研修人材育成 研修女性の働き方

毎日、満員電車で通勤しなくなって20年以上になりますが、なんの因果か又、通勤時間帯に電車に乗る機会が増えました。

しばらく乗っていなかったのでたまに乗ると・・・ 苦痛!! ストレスのピーク!! 
特に今日は最大のストレスを感じました。

何があったのかと言うと、満員電車の中で私の周りの人のほとんどが、背中にパンパンになったリュックを背負っているのです。そのリュックが私の顔やら腕、背中と押し付けられた状態。

満員電車に乗る時のマナーとしてリュックは前側にするか手に持つか、とにかく周りの人の邪魔にならないように気を使うと思います。

例えば、あなたが車を運転しているとします。もちろん、車はあなたの身体より大きいわけですから、車全体の大きさを感覚的に把握してますよね。でないと車は傷だらけになりますから(笑)

ところが、リュックを背負っている人は、1.5人以上のスペースを取るリュックの大きさを把握していないことが不思議なんです。把握しておれば背負った状態で満員電車に乗らないはずです。

ただ、女の子がリュックを背負って満員電車に乗る理由は、パーソナルスペースを守るためかもしれません。パーソナルスペースは、関係性や男女で形も大きさも違います。

女性の場合は、本人を中心とした円形なので、少なくとも後方だけはリュックで守りたいという意識があるのかもしれません。

人間関係のブラックボックス


さて、本題はここからです。「自分のことが観えていない」この状態は、関係性が良くない時のコミュニケーションに似ています。

以前「関係性コンディショニング」というコミュニケーションの流れをお伝えしたことがあります。

ブラインドループ

このループの中でブラックボックスになっている部分が2つあるという話です。答えは、「相手の認知」と「自分の行動」の2つ。相手の認知は、相手がどう思っているか解らないのは理解できると思います。

ところが、自分の行動が解らないというのは不思議でしょう。説明します。自分の表情や無意識の行動は、想像はできたとしても、誰かが隠しカメラで撮った映像を自分で観る機会がない限り解りません。

今回のリュック事件も同じで、他人に多大な迷惑を掛けていることは、本人は認知していないのです。だから悪気はまったくないと思います。

逆に怪訝な目でリュックを背負った人を私が見たとしたら、相手は「このオッサン、睨んでいる」と思われるのがオチです。

この状況が、人間関係で陥りやすい負のループです。特に関係性が悪い当事者同士は、まったく状況が理解できないので、相手ばかり責めるようになります。その状況を第三者が観ると原因が手に取るように理解できます。

他人が夫婦ケンカの仲裁に入ると、何でこんなことでケンカをするのかと不思議に思えるものです。案外、人間関係が難しいと思っているのは、当事者だけかもしれませんね。




終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。



今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「コーチングでこじれた人間関係を修復できる」
自分の表情が観えないことがこじれる原因のひとつ




【小さな実践】
自分が嫌な思いをした際に、その行為を自分もしていないかどうか、改めて俯瞰して確認する習慣を身につける

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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