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コラム
脳科学的に「歳をとったら頑固になる」という誤解
2019年12月6日 公開 / 2020年10月25日更新
今回、「歳を取ったら頑固になる」を脳科学の視点で捉えてみました。
脳の機能で怒りや悲しみなどの情動を司っているのは、脳の中心部にある扁桃体だという話は以前にお伝えしましたが、前頭前野は大脳の前方部分の領域で、最も人間らしさを司るところです。
日常でイラッとした時に、前頭前野が「今はこの感情を出すべきじゃない」と判断して感情をコントロールし衝動的な行動を抑えます。
前頭前野は、行動の抑制・思考・コミュニケーション・意思決定・情動の制御・記憶のコントロール・意識、注意の集中・注意の分散などの優れた機能がありますが、常に完璧な仕事をしてくれるわけではありません。
睡眠不足・飲酒・深い悲しみ・恐怖などに加えて、脳の老化現象によって判断力がなくなったり、情動のコントロールができなくなることがあります。前頭前野は下記の図でオデコの部分です。
前頭前野の萎縮
脳の老化は認知症にならない限り、海馬より前頭前野の方が先に萎縮することが解っていて、「歳を取るほど頑固になる」という定説には下記のような理由があります。
実は、頑固になるのは前頭前野の萎縮とは関係なく、むしろ「自分とは違うが他者の意見も聞いておこう」という行動の抑制機能が衰えるというのが事実のようです。
もちろん、前頭前野の萎縮には個人差がありますが、萎縮の対処法としては前頭前野をフル活用する習慣を身につけるしかないようですね。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「怒ってもキレても抑制できるようになれば問題ない」
脳科学で言う「キレる」とは
◇「脳科学で人間関係を観る Part2」
脳の三層構造とは
【小さな実践】
前頭前野の萎縮の対処法として、行動の抑制・思考・コミュニケーション・意思決定・情動の制御・記憶のコントロール・意識、注意の集中・注意の分散などのトレーニング法にはどのようなものがあるかを書き出してみる
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