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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

認知症と糖尿病は関係あるの?

2019年12月7日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:認知症介護者の憂鬱

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 社会福祉士

「遠距離認知症介護者の日記」のテーマの記事は、お袋が認知症になった初期の頃を記録として残すためにアップしています。

グラス

ここから2015年1月9日の話


こんにちは♪昨日、友だちのコメントの中で、「認知症の予防はできないのか?」という質問があった。

私はこのブログを立ち上げた時、生活習慣病と認知症とは何らかの因果関係があるように考え、「お袋の認知症日記」をカテゴリの中に入れた。

専門医師ではないので、生活習慣病と認知症の関わりをこのブログで記したことはないが、専門医の友人からの追記で、認知症の予防には生活習慣病の予防や老化の対応が必要 だと言っている。

少子高齢社会に入っている現在、私も含めて、認知症を発症する人は今後も増えるだろうから自分たちができることがあれば、今から対策しておくべきだろう。


専門医の友人からのコメント


認知症の「予防」という面からいうと、原因不明(いろいろな要素はわかってきていますが)で細胞が減少していくことは今の所どうすることもできませんが、そこに「加齢」「動脈硬化」という現象が大きく関与していることは確かです。

そういう意味で、糖尿病は血管の老化を進行させるため、認知症を悪化させやすい、認知症を発症させやすいと言えます。私が診ている認知症患者さんもかなりの確率で糖尿病の治療中です。

同様に、高血圧、喫煙も予防治療すべき生活習慣病です。

高コレステロール血症などの脂質異常症と認知症の関連は強くはありませんが、慢性的な脳循環低下、動脈硬化に関与するので予防治療管理するにこしたことはありません。

米国の論文でしたか、極論すると認知症の予防、治療は運動しかない、というものがありました。それは極端なのですが、要するに生活習慣病の予防、老化の対応が必要であることは間違いありません。

また、楽器などの手、指を使う作業、仕事をしていると認知症になりにくいという報告があり、尤もだと思います。

60の手習いでもいいから、合唱でもするとか、ピアノ、アコーディオン、ハーモニカなど音を出すのが難しくない楽器を始めるのもいいかもしれません。

あと10年経つと65才以上の5人に1人、700万人の認知症患者がいるだろうと推測されています。あと10年経つと高齢者である私にも他人事ではありません。

もともとやっていたピアノ、フルートに加え、最近はヴァイオリン、笙、篳篥となんでも手を出して、老化を予防?しております。

こんなに認知症を発症する人が増えてきた原因のひとつに、現代の食文化が影響している気がしてなりません。


ここから現在


認知症予防には、バランスが取れた食事、自分に合った睡眠、コミュニケーション、趣味、生きがい、運動などが思い当たります。

私がこの年齢になって思うことは、認知症予防にステンドグラス制作はもってこいだと思っています。その根拠として、手先を使う、デザインする、色に刺激される、適度な緊張感と達成感が味わえるなど脳を活性化する要素が多くあります。

私が40年以上、ステンドグラスと関わってきて、ステンドグラスの作家で90歳で現役の人がいるし、男性の生徒さんのひとりは、心療内科にかかるくらいネガティブだったのが、70代からステンドグラスを始め、もう90歳が近いのに今でも作っておられます。

つまり、私の周りのステンドグラスをやっている人の中には、認知症の方はおりません。それに高齢者施設にボランティアでステンドグラスの一日体験で行くと、お年寄りの目が輝いてくるのを感じます。


あなたにも気付きがありますように



【小さな実践】
認知症予防には、どのようなものがあるかをすべて書き出し、生活習慣と関係があるものをピックアップしてみる


 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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