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コラム
売れると思って商品を作っても売れない理由
2019年4月7日 公開 / 2020年10月25日更新
美しさの定義
私は人生のほとんどをモノ作りで生きてきました。友人にこんな質問をされたことがあります。「小橋さんは何に美しさを感じるの?」と。世の中には、美しいモノがいっぱいあります。
景色、アート、建造物、動物、現象、行動、想い、個体、歴史・・・ どの対象物も私の美意識に触れたものを「美しい」と感じます。物理的な美しさもあるけど、ココロで美しさを感じる人の行動や無情感が美しさだったりすることもあります。
人工的な建造物も、光や樹々の演出で美しくなります。
真っ白の建物の外壁が夕日に染まっている様、新緑の谷間に真っ赤な橋梁がある様、高層ビルに月が寄り添った様、このように人工的な建造物に自然が演出を加えると「美しい」という情感が湧いてきます。
人によっては「カッコイイ」とか「素朴」、「シンプル」など、美しさとは違う価値観を感じることもあるでしょう。
私たちは、これだけ美意識や価値観が違うのに、感情を動かすモノの共通項があります。この共通項を、専門家はそれぞれの分野で分析して商品を作っています。
価値観の押し売り
長年、モノ作りをして解ったことがあります。「あまりに作り手の価値観が強く出ているモノには観る側の感情が動かない」ということ。
若い頃は、自分の個性を売りたいので、ずいぶん斬新なものを作りました。これはお客様にお金を出してもらって、作家の価値観の押し売りをしているようなものです。
モノ作りに限らず、プライベートでもビジネスでも「自分が良いと思っているものは
他者も良いと思うはず」と思いがちなので、一度、視座を変えてみると大切なものが観えるかもしれませんね。
人気が出たり売れる商品は、どれだけリサーチし、どれだけ検証、改善を繰り返したかによって結果はまったく変わってきます。
今回のテーマに関係している記事のリンクを下記に貼っておきますので参考にしてみて下さい。
◇コアビリーフ・価値基準・判断基準を知ることは自分を知ること
◇観える景色のすり合わせ
【小さな実践】
お客様がどのような痛みや悩みから開放されたいのか、あなたが勧める商品やサービスはその痛みや悩みを解決できるのか客観的に検証してみる
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