マイベストプロ京都
小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

脳は睡眠中にあなたの替わりに残業しています

2019年3月17日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

コラムカテゴリ:スクール・習い事

夜中の脳


突然ですが、ある日を堺にできないことができるようになったことありませんか? 

私が昔、ピアノを習っていた頃の話。どんなに練習してもどうしても引っかかるコード進行があって、初見の譜面にこのコードがあると、いくら好きな曲でも「この曲は弾けない」と諦めるほどのトラウマコードでした。

ある時、どうしても弾きたい想い出の曲の中に、このコードがあったので、何とかそのコードを使わないように譜面を書き換えたりしてみましたが、曲のイメージが変わるので断念。

もはやコードを克服するしかないと再チャレンジしてみるが、やればやるほど指がもつれます。そのうちに弾けていた他のコードまで引っかかり始めたので、その日は諦めて寝ることにしました。

布団に入っても弾けないことに悶々としていましたが、いつの間にか寝ていました。翌日、仕事から帰って昨日のことはすっかり忘れて、いつもの時間にピアノの練習を始めたところ、苦手なコードが普通に弾けたのです。

何度弾いても、少し間違うこともありますが10回に7回は弾けるようになりました。次の日は今まで何だったのかと思えるほど確実に弾けるようになりました。

仕事でもこんなことがありました。住宅の設計をしている時のこと。何度検討しても、部屋の間取りがお客様の要望に答えられないことがありました。

この問題は、お客様に予算をアップしてもらうか、間取りを妥協してもらうかしかないという結論に達し、その夜は早く寝ました。翌日、まだウツラウツラしている寝床の中で、突然、間取りのヒントが閃いたのです。

睡眠中

レミニセンス現象


ピアノのコードが弾けたのも、間取りのヒントが浮かんだのも、実は、こんな理由があったのです。

睡眠は、身体の組織を整えるだけではなく、起きている時に記憶した知識や体験を潜在意識の中で整理しています。このような事例が起こることをレミニセンス現象といいます。

レミニセンス現象とは、集中力の低下や「飽き」「概念」など、記憶の整理を邪魔する要素がなくなった時、つまり、睡眠中に潜在意識の中の膨大な情報を整理し想起しやすくなった時に起こる現象のこと。

今回の事例では、睡眠中に潜在意識の中で細切れになっている情報がリンクして閃きやテクニックの精神的なブロック解除に繋がりました。

顕在意識は脳全体の記憶エリアで言えばわずか数%ですが、潜在意識の中には膨大な経験や知識が点在しそれらがリンクすると、とてつもない能力が発揮されます。


脳も身体も睡眠中に整えているので、睡眠がいかに大切かを理解していただけたとお思いますので、良質な睡眠をとれるようにしましょう。

余談ですが、睡眠時間は一生の3分の1と言われていますが、これは睡眠時間が8時間としての仮説なので個人差があります。

ここでレミニセンス現象についてもう少しお伝えしています。



【小さな実践】
レミニセンス現象を使って効果が出そうなものを、あなたの周囲から探して実践してみる



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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