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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

枠を外して観える景色を変えろ

2018年8月21日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:マインドセットの書き換え

コラムカテゴリ:スクール・習い事

どんな仕事をしていてもクレーム処理って嫌ですよね。
クレームの中に、お客様サービスのヒントがあるのは理解していても、何かしら腰が引けてしまうものです。 

学校を卒業して建築デザイン事務所に入所した駆け出しの頃は、お客様のクレーム対応をさせられていました。たいていの場合、設計した店舗が完成してしばらくするとお客様からクレームがあります。クレームの呼び出しがあると、先方に着くまでは、何を言われるのか不安で仕方ありません。

これはどんなクレームにも共通して言えることですが、クレームの内容を予想して、それに対応する解答を用意しようとします。このような無駄なことを考えていると、苦痛を伴う行動の前には必ずできない理由を探し、それをむりやり正当化するのでストレスが溜まりまくりです。


今では苦痛から逃げないようにはなりました。
と言いたいところですが、私の人生で経験したことがない出来事が数年前に、突然、勃発しました。パートナーや知人から、ある程度、認知症のことは聴いていましたが、どこか他人事でした。私自身が、心筋梗塞で倒れて事務所を廃業し、次はお袋の認知症。神様は、どこまで私を追い込むのかと運命を恨んで逃げ出したくなりました。

パートナーや友人に相談しても、お袋の認知症を受け入れることはすんなりとできません。数日間は悶々としていましたが、ある日、これまでとは違う思考が働きました。「無理をせずに今の自分にできることをしよう」このように考えられるようになってから少し開き直りました。


人は覚悟すると身体が動くようになります。早速、自分ができること、できないことを整理し、自分ができることだけをやり、できないことは人に任せることにしました。何でも自分でしなければ気が済まないゼロ百思考の私には、大変なストレスでした。でも、これが後になって分かることですが、介護で共倒れにならない方法でした。



ひらめき



この考え方をビジネスに置き換えると、何か新しいことを始める際、はじめの一歩が行動できないのは、全て自分でやろうとしてスタートのハードルを上げているのと、下記の「」のようなできない理由ばかり探しているのです。 

「お金がない」→お金がなくてもできる方法を探す

「人脈がない」→友達や知人に紹介してもらう

「時間がない」→計画表を作り見える化する

「技術や知識がない」→専門家にアウトソーシングする


このように、思考と行動は連動しているのでリフレーミングしながら、
できることを書き出してゆけば行動できるキッカケがつかめるはずです。

 

【小さな実践】
やりたいのに行動できないことがあったら、
何がブレーキになっているのか書き出してみる



 

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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