聞いてないヨー!―散々無茶振りをされてきてわかった自分の性格―Ⅰ
久しぶりの「手書き」
最近、ずっとこのコラムをサボっていました。ゴールデンウイーク中、家族で旅行したのですが、それ以来、すっかり精神が弛緩してしまい、なんとなくワープロに向かうのが億劫になり、結構長い間書けずにここまできてしまいました。私にとって「ワープロに向かう・・」というのは、こうやって対外的に誰かに読んでもらうことを前提に文章を書くということであり、それなりに内容を考えたり吟味したりしています。それが、連休中に、すっかりその執筆モードが鈍ってしまったために、なかなか書き出せずにいたのです。
とはいうものの、文章を書くという行為は、私の中ですっかり習い性になっていて、何も書かずに過ごすということもできずにいました。そこで私がとった行動は、手書きで思いつくままのよしなしごとを書く、ということでした。きちんとワープロに向かわずに、誰に読まれることも前提とはせず、そこはかとない内容を書き散らかすということです。
ワープロでもボールペンでもなく
まあ、そこで何を書いたのかという中身はどうでもいいのですが、問題はその書くための「道具」です。こうやって「ワープロで書く」という行為は、実に楽なものがあります。というのは、速いということや、漢字に悩まなくていいということ。それに書き直しがあっても、あっという間に修正可能です。手書きはその逆で、汚い字では恥かしい、だから遅くなる、漢字がとにかく出てこない、書き直しができない、といったデメリットが多いのです。今回は久しぶりにそこに目をつぶり、手書きでの文章に取り組んでみました。
で、その道具ですが、近年手書きの筆記具としては、ほとんどの人がボールペンを使うのではないでしょうか。私のデスク周りにも誕生記念にいただいたものやノベルティその他のもらいものなどで、ボールペンは溢れています。多色使いのものは、メモを見た目わかりやすくするために私が選んで購入したものです。この、普段使いに慣れきったボールペンではありますが、今回はこれを使用しないことにしました。というのは、ボールペンにはある程度の筆圧が必要です。ガァーッと書き散らすためには、余計な力は使いたくありません。あくまでもサラサラと気分よく筆を進めたいものです。
万年筆、楽じゃん!
と、そこで思い出したのが万年筆でした。万年筆・・・わざわざ思いださなければならないくらい、縁遠くなっていた筆記具の一つです。「そういえば、あれ、どうしたっけ?」と、デスク上の筆立てをガラガラとひっくり返して探してみるとありました、ありました。昔、愛用していたモンブランの太いものや数年前購入したペリカンのものが、まだ元気に収まっていました。
さて、久しぶりにこれらを取り出して、紙の上に試し書きしてみます。すると、長い間使っていなかったため、ペン先のインクが固まっていて、なかなかインクが乗ってきません。しばらく紙上をカラカラと滑らせていたら、少しずつインクが染み出てきました。そこまで完全に固まっていたわけではなさそうです。そうやって、万年筆に再び命を吹き込んだら、サラサラと書けるようになりました。というわけで、ここしばらく、この軽いタッチの万年筆を使ってあれこれとよしなしごとを書いていたのです。
モンブランの携帯用コンパクトな万年筆
ようやくエンジンが・・・
まあ、その書いた中身の方は読んでいただくほどのものではありませんので、プライベートな自分だけの世界にとどめておきます。それよりは、また皆さんに読んでいただくコラムの方も復活しなきゃあとの思いで、今こうやってワープロに向かうことにしました。しばらくコラムの方はサボっていたのですが、少しずつ気持ちにエンジンがかかってきました。これをきっかけに、またいろいろと書いていきたいと思っています。実は、サボっていた間にも思いついたテーマが少なからずありました。そんなあれこれをまた書いていきますのでよろしくお願いします。
これは国産セーラーの誕生日に家族にもらった奴です。