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勘違いしてはいけない!そもそも誰に向かって行なうものなのか―「遠慮」などいらない時代、「謙虚」は必ずしも美徳ではない―

海江田博士

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テーマ:「情報発信(アウトプット)」戦略について

私などまだまだですから・・

私が社長さんたちに「経営者の行なう「情報発信(アウトプット)」は、企業業績の発展にかなり効き目がありますよ。」とお勧めすると、必ず次のような反論が返ってきます。
・人前で話したり、アピールしたりするのは苦手だよ。
・文章を書くなんて昔からやったこともないし、とても無理だよ。
・うちはそんな発信するような材料持ち合わせていないよ。
などなど、様々です。
そんな反論の中に次のようなものがあります。
・そもそも業界の中では俺なんかまだペイペイだし、上には上がいくらでもいる。俺ごときが自分の事業について、人前で語ったり書いたりするなんて厚かましいよ。
つまり、「(俺は業界の中で)まだそんな立場じゃないよ。」
というご意見です。
これは確かにおっしゃる通りなのかも知れませんし、その謙虚な態度は好ましいと言えなくもありません。


とにかく続けること

私もFM放送に番組を持ち、経営について長年(10年間)お話をしていましたが、もし
「君は偉そうに経営についてコメントなどしているけれど、本当に経営についてわかっているのかね?」
などと、大御所の先輩などに突っ込まれたら、
「いや、お恥ずかしい次第です。」
と、謙虚にならざるを得なかったでしょう。(尤もそんな風に突っ込まれたことなど一度もありませんが・・・)
当初、様々な形で「情報発信(アウトプット)」を始めた頃は、我ながら半信半疑で「これでいいのだろうか?」と自問することしきりでした。
しかし、現在の私の考えはいささか違っています。
どう思っているのかといえば、
「私は私のレベルで自分の考えを発信していけばいい。立場上、専門性を持っていることは確かなのだから、何もそんなにハイレベルなものでなくとも、一般の方に受け入れてもらえればそれでいいのだ。とにかく、「情報発信(アウトプット)」を長く続けていくことが大事なんだ。」
と割り切って、途切らせることなく情報の提供を続けています。


なにかと比較して・・は問題

世の中の経営者の方たちにも同じように考えていただきたいのです。
・自分はまだまだだから・・・・
・今の自分の立場で「情報発信(アウトプット)」していくなんて・・・
・上には上がいるんだからとても恥ずかしくて・・・・
・自分のノウハウなんてまだ人前で話せる段階じゃない・・・等々
といったお気持ちはわかりますし、そういった謙虚さは大切だろうと思います。自分のポジションを冷静に見つめ、満足したり奢ることなく更なる上を目指すというのは経営者のあるべき姿でしょう。
ただ、こういった姿勢には少し問題があります。それは、常に「なにかと比較して・・・」という考え方が基本になっているということです。業界の先輩と比較して、とか、上級者と比較して、とか、大きな会社と比較して、とか、有名企業と比較して、とか・・・・
上を目指すとき、自分より高いレベルの目標と自分を比較して、その差を詰めるべく上を目指すというのは、極めて具体的でわかりやすい方法論です。人間のあるべき姿かもしれません。しかし、事業となると話は少し違ってきます。そこにのみ拘っていては、我が社オリジナルの独自性は生まれません。
ときには開き直りが必要です。


同業者の意見は聞かない

自分はまだまだかも知れないけれど、頑張って「情報発信(アウトプット)」して世間に自らの考えや意見を問うてみる、ということです。キャリアが浅かろうが、規模が小さかろうが、何かしらの独自性というものは必ずあるはずです。それを広く知らしめるについては何の躊躇もいりません。
そもそも、「情報発信(アウトプット)」に対する同業者の意見というのはあまり聞く必要がありません。なぜでしょうか。それは、あなたの「情報発信(アウトプット)」は同業者へのものではなく、顧客或いは顧客予備軍に対するものだからです。ここが一番大事なところです。
そこでは謙虚さや遠慮というのはむしろ邪魔になるのです。ネガティブな意見表明や他者に対する誹謗中傷的なものでなければ、キャリアや規模に関係なく「情報発信(アウトプット)」はどんどんやるべきです。
これまで何回も述べてきましたが、キャリアがあってもそれ(情報発信)をやらない人がほとんどなのですから、「情報発信(アウトプット)」をすること自体、差別化が行なわれているのと同じ効果を発揮します。
私は、その中身についてきちんとサポートすることが可能です。これは、明日から、いや今日からでもすぐに取り組んでいただきたいチャレンジなのです。


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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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