突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ
トップが引っ張る
[決断さえすれば動き出すスピードが早い]
ほとんどのコンサルティングは、「組織を動かす」ということが前提となっており、販売促進にしても営業活動にしても、組織の一員としての社員が動かなければ機能しないような内容になっています。
そういう意味では、経営計画や理念の勉強のように「間接的」な効果ではありませんが、やはり組織に落とし込んでその組織が動き出すまでには多少のタイムラグがあります。
一方、私が今実践しているメディア戦略は、トップが頑張ることで効果が発揮される販売促進策と言えます。
社長がまず先頭に立って、メディアに登場し、レギュラー番組や連載を担当することで、顧客に或いは顧客候補となる人たちに直接アプローチしてもらうというものです。
私と同じやり方を実践するとすれば、決断するのも動き始めるのもまずは社長本人から・・という販売促進策です。
事務的な手続きなど多少は社員のサポートをもらってもかまわないのですが、一番肝心なところで動いてもらうのは社長一人です。
ということは、決断し行動に移せば、動き出すスピードが早い、ということになります。
メディア以外のパーソナルな「情報発信(アウトプット)」についても、同時進行的にブログ、コラム、ツィッターなどSNSなどの媒体を通じてすぐにでも取り掛かることができるのです。
例えば、イベントのお知らせなどは、社員でも書き込むことができますし、メディアのインタビューなどにも単発であれば応えることもできるでしょう。
しかし、継続的に我が社をアピールし続けることは社員には不可能な話です。
そもそも、社長と社員とでは基にあるソースがまるで違います。
事業について多くを語れるのは社長しかいないのです。
私が考える「社長のためのメディア戦略」は、社長が直接販売促進や営業戦略にコミットするもので、それは社長に与えられた数少ないチャンスなのです。
この貴重なチャンスを活かすのも殺すのも社長次第です。
実現までのスピードが極めて速いこの戦略を是非研究してもらいたいものです。
おしまい