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コラム
無意識に僅かなリスクでさえ極端に嫌う傍観者たち―コロナ危機、こういうときに抵抗勢力を押し切って一挙に改革を進めよう―Ⅲ
2020年8月21日
[厄介なのは一見「賢そう」に見える人]
トライするがゆえに判断できたはずのミスを恐れるあまり、絶対的に正しい判断や打ち手というものを要求する人たち。
そのせいで、何もしないで取り返しのつかないところまで行ってしまう、という大きな過ちを犯してしまうという可能性も出てきます。
そんな人たちの持つ傾向を、G氏は次のように指摘します。
―与えられたポジションを手放したくない人、能力はそれほどだが努力もしたくない人、安定思考がしみついているという人…などが典型例ですが、こうした人たちは、「ほぼ無意識に僅かなリスクでさえ極端に嫌う」傾向があります。
このため、自分は責任を負わないようにしながら、何かリスクのある問題に対して、「問題点やマイナス面、危険性…の指摘」ということを絶妙にします。
何かあっても「自分は問題を指摘した」と…。
しかし、本当にやっかいなのは、これらが一見、「賢そう」に見えることです。
会社などで、役職者の人などが、「このプランには、こういった問題点やマイナス面があるから、よく考えてからでないと…」などと話すと、不思議なもので「なるほど…よく考えているな…」などと、思われがちですが、冷静に考えれば、「何も言っていない」ことは、本当に経営をしている人からすれば、一発で分かることです。―
私がこれまでよく「したり顔の指摘屋」とか「わけ知り顔の批判屋」と呼んできた人たちです。
しかし、この手の人たちは、いろいろな事情に中途半端に詳しいので、同席したメンバーは「なるほど、そういうものか・・」と、妙に納得してしまうのはG氏の言われる通りです。
私の経験でもそうでしたが、こういう人たちが、時代が要請するようなイノベーションを起こすことは絶対にあり得ません。
何故ならば、彼らは常に「傍観者」だからです。
今回の新型コロナウイルスのような、絶対的な危機状況において、こんな「傍観者」が必要ないことはいうまでもありません。
やるべきことをどんどん進めなければ、状況の悪化は恐ろしいスピードで進行し、こちらの100%完璧な対応など待ってはくれないからです。
傍観者はやめて当事者で行こうよ
つづく
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