どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅰ
[「よし、とにかく任せよう。」 という度量が必要]
もし、自分がなかなか新しい考え方、方法、技術、テクノロジー、システムといったことを受け入れられない、と自覚したならば、そういった現状に対して抵抗を持たない世代にバトンタッチするべきです。
「俺はよくわからないけれど、とにかく任せよう。」
といった度量が必要だと思います。
そうやって後ろに回り、少し離れたところから俯瞰していれば、最初さっぱりわからなかった現代のテクノロジーもやがておぼろげながら見えてきます。
そうすると
「ああ、そういうことだったのか。なかなか便利なものなんだ。」
と、理解できていくのです。
現実に、PCの導入やHPの制作に強力に反対していた先代が、実際持ってみてそれが動き始めたら何も言わなくなった、という姿は何回も見ています。
新しい技術やシステムが提供してくれる世界観に対して、自分が想像できる着地点がかなり手前でしかなく、遠くまで見渡せなくなったな、と思ったらそういった世界を「当たり前」と、こなしている世代に後は任せるべきです。
インターネットを含むデジタル化されたビジネス社会はまさにその典型でしょう。
まずは取り入れて触り続けなければ、その良さ、便利さはいつまでたってもわかりません。
にもかかわらず、自分の中でどうしても心理的な抵抗が払拭できないというのであれば、第一線から退くべきです。
「売り手市場」だったのは遠い過去の世界であり、極めて特殊な状況だったのです。
特に日本の場合、その特殊な状況が長く続いた世界でも稀有な国だったのではないでしょうか。
本来「売り手市場」だろうが「買い手市場」だろうが、顧客にどう接するかは変わらないものであるはずです。
そのことを先人たちは「不易流行」という言葉で表していたのではないかと思います。
そこの筋を一本通して、時代の変化にも自在に対応していく、こんな企業経営を目指して貰いたいと思います。
勉強が必須の世の中です。
おしまい