どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅰ
[これまでの固定観念をかなり捨て去る必要がある中小企業]
さて、ここまで宋文洲氏のメルマガの文章を引用して、日本の大企業が、その内部に様々ないいものを持っていながらそれを活かすことができず凋落していく、という問題を取り上げましたが、翻って日本の中小企業の事情はどうでしょうか。
そのフットワークの軽さを活かすことで、未来に向かって、多少なりとも明るい展望を抱けているのでしょうか。
私は、こちらはまた別の問題を抱えていると思っています。
大企業は、既に所有している有形無形の企業資産を活用していく考え方やメカニズムが欠けている、という問題が指摘されていました。
中小企業は、大企業と違ってそういった有形無形の企業資産を多く抱えているわけではありません。
そこの事情は大きく異なります。
とはいえ、サイズの違いだけであって、考え方は一緒だろうと私は思っているのです。
中小企業には中小企業なりの、それまで築いてきた有形無形の資産はあるだろうと思います。
これを現代ビジネス社会に適合させて活用していくには、これまでの固定観念をかなり捨て去っていかなければならないのです。
「こういうときにはこうするもんだ。」「こういうときにはこう考えるもんだ。」といったそれまでの慣習や考え方を相当部分チェンジしていく必要があるのです。
この点に関しては、これまでもこのブログなどを通じて随分書いてきました。
私の業界(会計人の)もまた旧い体質にどっぷりとつかっています。
企業がそうであるのと同様、かなりの体質改善が必要だと思っているのです。
零細企業とはいえ、私は自分の事務所を業界の中ではかなりユニークなポジションにまで持ってきたつもりであります。
できればその考え方や変革のプロセスをいろいろな方に知ってもらいたいのです。
そんなことを考えながら、今日もこのコラムを書いているのです。
日本の夜明けはくるのか・・・・
おしまい