イチかバチかの選択をしたアメリカ―日本とアメリカの国民性の違いか・・変革へのプロセス―Ⅰ

ケント・ギルバートというアメリカの弁護士兼タレントがいます。
テレビでよく見かける人なのでご存知の方も多いだろうと思います。
あえてアメリカの弁護士、と紹介したのは、本人が「日本での弁護士資格は持っていない。」と書いていたからです。

最近のテレビ出演では、どちらかといえば右寄りのやや過激な発言が目立っているので、そんな印象で記憶されている方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな彼の思想性や弁護士資格云々は抜きにして、インターネットのコラムで面白いコメントをしていたので、それについて書いてみようと思います。

それは、少し前のことになりますが、アメリカがトランプ大統領を選出した件についてのコラムに書いていたことです。
そこでは、トランプ大統領が選出された大統領選やその後の各国の反応などについて触れていました。
その中に次のような一節がありました。

―現状に不都合がある場合、何かを変えなければ今より良くなることはない。
米国は「イチかバチかの国」なので、「試しに変えて、ダメなら元に戻せばいい」と考える。

しかし、日本人は不都合を「我慢すればいい」「慣れればいい」と考える。
私に言わせれば異常なほど、変化という行動の失敗を恐れる。
だから不都合は、取り返しがつかない規模にまで膨らむ。―
ズバリ、日米両国の特徴を突いた面白い表現だと思います。

確かに多くの日本人は、アメリカ人のそういった特性を肌で実感していなかったので、あのときの選挙結果には驚いたのだと思います。(私もその一人ですが・・・)
確かに、アメリカの報道ではなく、アメリカ人を肌で実感していた何人かのコメンテーターは、トランプ大統領の選出を予測していたと、記憶しています。

さて、イチかバチかの選択をしたアメリカはこれから良くなるでしょうか。
あのとき、少なくともクリントン氏では、これまでの既定路線とあまり変わらなかったであろうことは予想できました。


つづく