根性が違う、100歳の経営者魂―店長を震え上がらせた祖母の営業トーク―Ⅰ
[家事とビジネス、どっちもフィニッシュが大事]
まだほんの少しかじっただけではありますが、家事をやりながら発見したのは、ビジネスにおおむね入口と出口があるように、家事にも入口と出口があるということです。
それではいったい、家事やビジネスにおける入口と出口というのは、いったいどういったものを指すのでしょうか。
ビジネスの場合、例えば商品を開発し、それを売り込んでいくという行為は、言わば仕事の入口の部分に当たります。
その後、顧客に購入を決定してもらって売り込み成功!
ここで、ようやくビジネスの真ん中に到達したことになります。
今度はそれに対して請求を起こし、決済(回収)までをしっかりとフィニッシュさせなければなりません。
これが出口に当たるのです。
ここまでしっかりと終わらせてようやくビジネスを完遂したことになります。
この回収が甘いと、売上は立ったもののいつまでもお金が手元に入ってこないために、常に資金繰りが苦しいことになります。
家事にも似たようなところがあるのです。
例えば料理ですが、材料を買ってきて下ごしらえなどの準備をして調理に取り掛かるのは、いわば仕事の入口に当たります。
料理が完成し、食べる段階がほぼ真ん中と言っていいでしょう。
食べた料理は、必ず後片付けが待っています。
食べ残しを始末し、洗い物をして、食器を拭き上げ食器棚にしまうところまで行かなくては終わったことになりません。
ここが出口部分と言えるのではないでしょうか。
こんなに優雅にはいかない。
つづく