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海江田博士プロは鹿児島読売テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

本当に大切なものはその企業のビジョン―企業のメディア化戦略とブランディング―Ⅲ

海江田博士

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テーマ:新しい技術、時代について考える

[多くの日本企業が行なうマーケティングは市場を創出できない]


ここで述べられている
―総合プレゼン能力を備え、それを発信できるクリエイティブな企業であれ。―
というのは、かなり高いハードルです。

今の日本においては、中小企業に限らず大企業においても、このハードルはクリアできていません。
その点について次のように述べられています。

― そのようなクリエイティブ企業の自信を裏打ちするものは、会社のビジョンだと思います。
今、日本企業の多くはこの自信に欠け、ソーシャルメディア・マーケティングを誤解し、(中略)細かくコントロールしたがりますが、本当に大切なものはその企業のビジョンです。(中略)
今のままでは多くの日本企業が行なうマーケティングは市場を創出できないでしょう。―

確かにソーシャルメディア・マーケティングを駆使しようと思っても、次々と新しい技術やコンセプトが登場するので、どうしてもテクニカルな対応に走りがちになります。
私自身を振り返っても、そうならざるをない側面があるのです。

何故、「会社のビジョン」が必要なのか、何故それがないと市場を創出できないのか、これは極めて大切な指摘と言えましょう。
その理由について、この後、明確に述べられています。


「メディア化する企業はなぜ強いのか?」の著者、小林弘人氏は、何故日本の多くの企業が「今のままでは日本企業が行なうマーケティングは市場を創出できないだろう」と思われるのか、明確に語っておられます。

それは、
― なぜならそれは、「上司説得型マーケティング」だからです。(中略)
「その製品は本当に売れるのか?」という上司からのプレッシャーに対し、説得材料としてかき集められたありきたりなデータが羅列されていくだけです。(中略)
結局、それは「すでにある市場」に帰結し、ちょっとだけ改良された退屈なコモディティーが生み出されるだけです。―

この「上司説得型マーケティング」という言葉は、実感を持ってすごくよくわかります。
会議の際に、したり顔の上司による反対意見というのは、いつもこんな形で出され、最終的につまらないレベルに着地するのでしょう。

事務所経営の私には直接の上司というものはいませんが、例えば、業界の会議などで少しでも斬新な意見を述べようものなら、こんな形で封殺されてきました。
私にとっては「斬新」というよりは「当たり前」に近い意見でもそうだったのだから、こういった前に進みにくいという雰囲気は、まさに組織的に日本中に蔓延しているものなのでしょう。



業界の会議はいつも「つまらない結論」に・・・

つづく

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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