自動化はいつになるのか―競争はアプリからボットへ―Ⅱ
[媒体としてのソーシャルメディアをいかに最適に利用するか]
また、この「メディア化する企業はなぜ強いのか?」の中では、マスメディアとの比較についても次のように述べています。
― 昔は雑誌や新聞が、信頼を担保してくれたかもしれません。
今ではソーシャルメディア上の評価がそれらに迫る評価軸として企業を格付けしようとしています。―
ひと昔前は、マスメディアへの露出だけが企業への信頼を裏付けるバロメーターだったものが、大きく様変わりしようとしています。
これはほとんど革命的な変化ではないでしょうか。
私はこうやってほぼ毎週ブログを書き、それをアップしています。
そしてそれは、私が予測しているよりかなり多くの人に読まれているらしいのです。
こんなことは、昔は考えられなかったことです。
或る意味、この恵まれた状況を企業はどのように有効利用すればいいのでしょうか。
それについて本書では次のように述べられています。
― メディア化戦略の最終仕上げは流通網の構築です。(中略)
ネット上のトラフィックは誰かが配信を代行してくれるわけではありません。(中略)
ユーザーのソーシャルグラフを通じて、情報を運んでもらう必要が出てきます。
ですから、メディア化戦略とソーシャルメディア最適化はセットなのです。―
ここの表現は、少し難しいように思えます。
私などは、使われている用語の意味がにわかには頭に入ってきません。
用語を調べてみると、
トラフィックとは
「通信回線上で一定時間内に転送されるデータ量のこと」
ソーシャルグラフとは
「ウェブ上における人間の相関関係、またはその結びつきの情報のこと」
と、解説されています。
つまり「流通網の構築」というのは、
「企業が発信したいコンテンツを自らまとめ上げ、自分で発信するために、媒体或いは道具としてのソーシャルメディアをいかに最適に利用するか」
ということだろうと思います。
そのために、この本の筆者は、ツィッターとフェイスブックについて、この後詳しく解説を加えています。
ヒルズでも日々、膨大な量の情報発信が行われているのでしょう。
つづく