「悪い子」を持続するのは大変―後継者には「良い子」と「悪い子」がいる?―Ⅳ
逆風、吹きすさぶ中で「悪い子」を続けていくのは大変・・・・
しかしながら、私は断言したいのです。
「悪いこと」に対する風向きはやがて確実に変わる、と。
世間が「悪い子」に追いついてくるのです。
そうなれば誰も文句を言わなくなります。
それまでの我慢だが、なかなかつらいことに違いはありません。
後継者として、地方の中小企業を支えるというのは、今の日本にとって極めて重要なポジションであります。
しかも希少とさえ言えるのです。
そんな立場にありながら、「悪い子」の烙印を押される、というのはなんとも皮肉な話ではありませんか。
ここまで私は、「悪い子」とか「悪さ」とか「悪いこと」とか、「悪」という言葉を散々使ってきました。
言うまでもなく「悪」という言葉に対しては、通常ネガティブな印象しか人は抱かないのではないでしょうか。
蛇足とは思いますが、この場合の「悪」について説明すれば以下のようになるのです。
「悪い子」とは、これまでの商慣習や考え方にとらわれず、新しい手法や切り口にチャレンジする、あえて言えば親に逆らう後継者のことです。
「悪さ」や「悪いこと」というのは、そのいわゆる「悪い子」がチャレンジする新しい切り口の新しい取り組みのことを挿しています。
先述したように、細かいことは抜きにして言います。
かつ、極めてシンプルに申し上げます。
「後継者よ、悪い子たれ!でなければ、日本の中小企業の未来はない。」と。
「悪い子」の後継者がいっぱい出てくれば日本の夜明けは近いぜよ。
おしまい