涼しい顔して「OK」と言えるか―「もったい」をつけないのが男の力量―Ⅱ(おしまい)
もう何十年も昔の話なので、細かいことについては時効ということにして、あまり配慮もせずに、ざっくりと書かせてもらいたいと思います。
なんの話かというと受験戦争の思い出です。
受験戦争・・・・私たちの時代は、団塊の世代のすぐ後ということで、同世代の人口が多く、受験はまさに戦争と言っても不思議ではなかったのです。
この受験戦争ということでいえば、私はまあ敗者だろうな・・と思っています。
妙に歯切れの悪い言い方になりますが、小学校卒業くらいまではそれこそ「東大だって狙えるんじゃないか。」と、マジに思っていました。
が、その後の現実は厳しいもので、東大どころか、普通の受験にさえ青息吐息でした。
小学校くらいまでは、勢いでなんとかなったのですが、やがて私はコツコツと勉強するのが極端に苦手な性分であることが判明したのであります。
さてここからが最初に「細かい配慮はナシで・・」と書いた内容になります。
受験全般に関してはそんな私だったのですが、ただ1科目、国語だけはどういう訳かよくできました。
実は全国模試で、国語だけ1番を取ったこともあります。
予備校の校内模試では、大した勉強もしていなくても何回も最高点をとりました。
全国模試で一番をとった時も、確か前の晩、友達の家に泊まり遊びほうけて、ほとんど徹夜明けみたいな状態で、ろくに筆記具も持たずに模試会場へぎりぎり滑り込んだのです。
隣にいた女の子に鉛筆を1本だけ借りたのですが、いやーな顔をされたのを覚えています。
さすがに消しゴムまで借りるわけにもいかず、国語の試験はぶっつけ本番書き直し無し、頭からガーっと書きなぐるようにして、問題を解き終わったらバタンと寝てしまいました。
そうやって、迷いなく書いた解答が逆に功を奏したのかその時全国1番を取ったのです。
受験はきつかったなあ・・・
写真は本文と関係ありません。
つづく