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コラム
税理士は損得勘定で生きている?―判断の基準について改めて考える―Ⅲ
2018年3月23日
[損得だけが人生か・・・]
「あっちのソフトは高いですよ。こっちの方が安いですよ。こっちの方がお得ですよ・・・」そういう営業は私にはあまり馴染まない、と書きました。
我々税理士は、営業を受ける際に何故そう言われるのでしょうか。
よく考えてみたら、こちら側、税理士の判断基準が
「あなたたちは『損得』が主でしょう。」
と、思われているからにほかならないのです。
しかし、なにも物事の判断基準は「損得」ばかりではありません。
このことについては以前にも書いたことがあります。
人が物事を判断する際の基準は様々です。
それをいちいちあげて行けばきりがないほどです。
「損得」のみならず「善悪」「正誤」「好悪」「美醜」「高低」等々・・・我々は、実に多くの判断基準を瞬時に使い分けているのです。
考えてみれば私たちは日常生活の中で、上記のように相反する基準のどちらかを、或いはよりどちらかに偏った立ち位置を選んでいることになります。
ちょうど真ん中、ということはほとんどありません。(「真ん中」というのはかえってわかりにくい・・)
こうやって書いてきて初めて気が付きました。
「損得」以外はいずれも上位と思われる概念の方が前に来ていることがわかります。
善、正、好、美、高・・これらの文字がいずれも対の頭です。
ただ、「損得」だけが「損」が前に来ています。
「得損」とは言いません。
人はよほど「損」をしたくない動物らしいですね。
「そりゃそうさ!」という声が聞こえてきそうですが、「損得」だけが表に立った判断基準というのはなんだか味気ない気もします。
「得」することだけが決して上位概念ではないことは、この文字が前に来ていないということろからも想像できるのです。
つづく
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