専門領域と一般領域の境界―大事だよね、退屈させない専門性の伝え方―Ⅲ(おしまい)
税理士が通常行なう業務は基本的に過去の処理。
ここにおいては、未来志向という発想は全く必要ないために、税理士という職業は、この未来志向という点をあまり得意としていません。
過去の処理に比べて未来を予測するのは、また違う難しさがあるからです。
それは、ある意味とても面倒くさい作業なのです。
何故なら、それまで積み上げてきた専門性の型に当てはめて考えることができないからです。
基本的に「型に当てはめて解釈すること」を得意とする税理士にとっては、自在に変化する未来予測というのは、どちらかといえば苦手な分野に入るのです。
そうなると必然的に、「未来志向」を持つ税理士と言うのは、その職業の特性上少数派ということになります。
顧客が「投資」に見合うサービスを手に入れるためには、この少数派である「未来志向」の税理士と出会わなければならないのです。
これを判定する簡単なリトマス試験紙があります。
それは、HP(ホームページ)を持っているかいないかということです。
「そんな簡単な!?」と、思われるかも知れませんが、まずこれが無い事務所は、どんな方針の事務所なのか判定のしようがありません。
土俵に上がってこなければ除外するしかないのです。
次に、それがお仕着せで業者主導の通り一辺倒のものであったならば、まず投資対象として選ぶべき候補には上がらないことになります。
これもその事務所の主張や方針について判定のしようがないからです。
ま、これはちょっと調べていただければわかると思います。
まず、これが条件の第一ということになります。
未来はこの景色の向こうにあるのか?
つづく