笑いのツボっていろいろだよね―ジェネレーションによって違う「何が可笑しいのか・・・」―Ⅲ(終り)
「この仕事をしながら何か目標はあるの?」
と、将来について聞いてみました。
現在、こうやって現場でハンドルを握っているとはいえ、随分しっかりした感じなので、ただこのままずっとドライバーで行くとも思えなかったからです。
「ゆくゆくは、会社の数字を見たり全体の業績をチェックしたりする事務方の方を考えています。」
と彼女。
「そうか、そうか、やはり管理職、経営側のポジションを想定しているのだな。そうでなきゃいけないよね・・・」
と、私は勝手に心の中で考えます。
こんな話をしているうちに車は目的地に近づいてきました。
聞きたいことはまだいっぱいあったが仕方がありません。
きっとこの子たちが2020年オリンピックイヤーには、日本の顔として多くの外国人と接することになるんだろうな、と心の中で考える。
国際的にも重要なポジションを担っていることになります。
降りる間際、最後に私は、最近読んだ日本の観光の課題について書かれた本の話をしました。
そうすると彼女は
「是非、勉強してみます。」
と、本のタイトルを聞いてきました。
私は、うろ覚えだったタイトルを伝え、
「インターネットで検索してごらん。きっと仕事の参考になるよ。ま、大変だろうけど頑張りなさいね。」
と挨拶して車を降りたのです。
日本の夜明けは若者に託されています。
つづく