『選ばれる税理士ファッションとは?』―ダサきゃおしまい!スタイリストからのきついメッセージ―Ⅲ(
男性のファッションは女性のそれに比べて、アイテム数はあまり多くないし流行のサイクルもそれほど頻繁ではないといわれています。
それはおそらく、男の方が、状況に応じて決まった服、スーツやワイシャツにネクタイ、現場における制服といったいわゆる「制限された服」が多い、ということがあるからなのかも知れません。
スーツも職業によっては、紺、黒、グレーといった定番色が要求されます。
したがって仕事着として、ピンクや黄色、赤などを着用することは難しいといえます。
ギリギリ、茶色がセーフといえるくらいでしょう。
また、スーツは基本的なデザインが大きく変わることはありません。
ということは、無頓着な人には昔も今もほとんど同じように見えるかも知れないのです。
実際はもちろんそんなことはなくて、昔と今とではシルエットやディティールは随分違ってきています。
おそらく昔と最も異なってきているのはサイジング、つまりフィット感だろうと思います。
ちょっと思い出してみるだけでわかると思うのですが、21世紀に入る頃までスーツなどは随分ゆったりとしていました。
ジャケットの中で体が泳ぐくらいダボダボだったような気がします。
いわゆるソフトスーツと呼ばれる奴です。
で、今の時代のサイジングはどうかというと、相当細身になっています。
テレビなどでも、登場する若手タレントは特に細身のスーツやアウターに身を包んでいることが多い。
街で見かける若者も同様です。
この体にフィットしているかどうかで、若者とおじさんの見分けがつくくらいです。
年配の人は総じてダボッとしたシルエットの服が多いと思います。
これは細身のジーンズにジャケット姿。
まあこれは良い悪いの問題ではありません。
着るものには無頓着で、昔から持っているものを羽織っているだけ、という場合もあるだろうし、今さらキツキツの服なんて窮屈で着られるかい!といった主張もあるだろうと思います。
とはいえ、他者から見られた時どうか?というのは無視できるものではありません。
特に女性はサイジングについては結構敏感で、そのへんは我々男性よりもシビアに見ているようなのです。
したがって、もし、男性が女性からダサいと見られたくない、少しでもかっこよくは見られたい、と思うのであれば、いくら着ていて楽だからといってユルユルの服を着続けることはリスクが高いのです。
この場合のリスクというのは、まあ、ちょっとしたことでダサい、おじさん臭いと思われては損でしょう?という意味ではありますが・・・
コート姿もかなりピタッとしたものになっています。
そこでこのサイジングにおいて、私が思うところの特に気を付けるべきものを指摘しておこうと思います。
それは何といってもズボンです。
近年はパンツと呼ぶことが多いようだですが。
このズボンが昔ながらのダブダブだと、てきめんおじさんに見えるようなのです。
これに関しては言えば、昔のシルエットだと他のアイテムより際だってダサく見えるような気がするのです。
テレビ出演のとき。サイジングはあっていると思うのですが・・・
確か、ゴルフの松山選手が「若いのにツータックのダブダブパンツを穿いている。」と話題になるくらいですから、ズボンのサイジングというのは今風に見えるかどうかの重要なポイントなのでしょう。
とはいえ、最近のシルエットは相当細身で私も最初はかなり抵抗がありました。
ただ不思議なもので、街中などでこの細いパンツを見慣れてくると却って太い方に違和感があるように思えてきます。
細いと動きが窮屈になるのは確かなので、近年ストレッチ素材のパンツも多くなってきました。
この収縮自在の生地は、穿きなれるとあまりに楽ちんで病みつきになります。
ともかくご同輩諸君、女性に「おじさん臭くてダサーい。」と言われたくなければ、少々我慢して細身のズボン、いやパンツを着用することをお勧めする次第です。