歴史の虚妄について考える―フィクションとしての歴史に向き合う―Ⅲ
花をめでるということで、更に具体的に近いところで言えば、お隣の宮崎県はだいぶ前から町中に花を植栽し、常に切らすことがありません。
温暖な土地柄なので、ほぼ1年中花を咲かせることが可能なのです。
特に、県庁所在地である宮崎市は、季節季節に見事な花をいつも咲かせています。
私の住む鹿児島県も鹿児島市を中心に、各市町村の街角ごとに様々な花を植栽しています。
しかしながら、植えるお花の種類のチョイスやそのレイアウトなど、最終的な美しさのセンスにおいては宮崎の方に一日の長があるようです。
宮崎の花はそれくらい美しいのです。
私は具体的にはこの2県しか知りませんが、他にも街の美化に花の植栽を利用している自治体などはいくらでもあるだろうと思います。
日本において、この傾向は今後も続いていくと考えられます。
こういったブームというか風潮が、今や各家庭にまで普及して、時おり周りを美しい花で飾りつくしている邸宅なども見かけるようになりました。
ガーデニングは手間もお金も結構かかります。
それに、家の周りを花で飾るという行為には、金銭面だけではないある意味精神的な「余裕」がなければ踏み込めないであろう領域です。
これが、日本が豊かになったなあ、と感じる一つの現象でもあります。
つづく