普段は意識もしない「豊かさ」について考える―いつ我々はそれを実感するのか―Ⅴ(おしまい)
少し昔のことになりますが
「歴史というのは、概ね後世の人間が作り上げたフィクションである。」
という説を聞いたことがありました。
そのとき、
「は? 何を言っているの! 歴史というのは客観的に調べ上げた厳然たる事実のみを表現したものでしょう。」
と、思ったものでした。
だから、人はわざわざ学習しその事実を覚え、後世に伝えるのだ、と。
勉強科目の中では、社会科が割と好きで、世界史などに興味を持ち、受験勉強時代を含めてそれなりに学習してきたつもりでした。
そんなプロセスを経てきた私にとっては、あんなに一生懸命覚えた史実が後世作られた物語だった、などとは俄かに信じがたかったのです。
ところが、鉄板の史実として覚えた様々な項目がことごとく怪しくなっているのです。
世界史の冒頭、
「世界の4大文明は、ナイル川河畔、チグリス・ユーフラテス川河畔、インダス川河畔、黄河河畔が発祥の地であり、大陸のこの4つの大きな河沿いに発達したものである。そしてこれらの文明が次第に周辺に影響を与えて行ったのである。」
と習いました。
ところが、現在こんな分類で歴史を教えているのは世界でも日本だけなんだそうです。
どうやら私の知らぬ間に、古代文明の分類の仕方は大きく変わったらしいのです。
つづく
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5年後の我が社が「見える化」できてすごくよかった、
というノウハウもありますよ。
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