補助金ってなんだろう?―その本質と現実について考える―Ⅵ(おしまい)
さて、「メイドインジャパン」と自社商品に表示することさえ躊躇したかつての日本でしたが、その後の凄まじい努力で世界に冠たる高品質の日本製品を作り上げました。
今や「メイドインジャパン」は偽物が横行するくらいのブランド力を持ったのです。
今後中国が、クオリティーを上げオリジナリティーを追求することで、同じような道を辿ることができるでしょうか?
最近まで私は、日本が辿って来た苦労と努力の道のりを考えると、中国だけでなく他の国も、もの作りではそう簡単には追い付けないだろうと思っていました。
かつて、自動車に象徴される工業製品で世界を席巻した日本ではあるが、その地位が少しずつ脅かされてきています。
最近の報道番組で見ると、TVなどに代表される家電製品はアメリカ市場でも韓国製などの新興勢力にトップシェアを奪われています。
新興勢力組の製品も性能に遜色はないようで、価格の面などから考えると日本の巻き返しは容易なことではなさそうに見えます。
自動車の地位がすぐにひっくり返るとは思えませんが、今後、大量生産の工業製品で「メイドインジャパン」がトップポジションを守り続けることはますます難しくなっていくでしょう。
つづく